2026年2月19日に発売の『Poppy Playtime: Chapter 5「Broken Things」(ポピープレイタイム チャプター5)』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『Poppy Playtime: Chapter 5「Broken Things」』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは70代半ばということで、評価としてはちょうど賛否が分かれるラインに位置しています。新ガジェットによるパズルの進化やシリーズ最深部に迫るストーリーを称える声と、即死チェイスの作業感やボリューム不足への不満がほぼ拮抗している状況ですね。購入の参考になれば幸いです。
進化はある、でもまだ足りないかもしれない
この『Poppy Playtime: Chapter 5「Broken Things」』は、物語の核心へ大きく進めたチャプターです。新ガジェットの追加でパズルの幅が広がり、ハギーワギーの悲惨な過去を追体験する展開はシリーズ屈指のダークさ。ビジュアルの進化も目を見張るものがあります。
ただ、手放しで褒められるかというと、そうでもありません。即死チェイスが試行錯誤の作業と化している点や、10分おきにパズルで足止めされるテンポの悪さは気になるところ。約3〜5時間で終わるボリュームに対して、またしてもクリフハンガーで終わる構成にはファンからの疲労感も出ています。良い部分と惜しい部分がほぼ半々という、まさに70代半ばらしい評価になっていますね。
新ガジェットが変えた探索の手触り

今作の大きな目玉は、お馴染みのグラブパックに追加された新しい手でしょう。蒸気圧を溜めてギミックを動かす「Steam Hand」や、火・氷・電気の属性を切り替えて障害物に対処する「Conductive Hand」が加わったことで、「スライムを凍らせてから爆破する」「布を燃やして配電盤を露出させる」といった環境を利用したパズルが楽しめるようになりました。さらに「Magnetic Cuffs」による磁力グラップリングで移動の自由度もアップしています。
もうひとつ見逃せないのが、星型のコンパニオン「Glowby」の存在です。懐中電灯やブラックライトとしての機能に加えて、最も評価されているのが「携帯カセットプレイヤー」としての役割。前作では音声テープを聞くために再生機の前で立ち止まる必要がありましたが、今作ではGlowbyのおかげで歩きながらロア(伝承)を聴けるようになりました。レビュアーからは「ゲームの進行を劇的に改善するQoLの向上」と絶賛されています。脅威が近づくと表情が変わる愛らしさも、孤独な探索の癒やしになっているようですね。
シリーズ終盤に踏み込んだストーリー

ストーリー面では、ついに姿を現す「プロトタイプ」の存在感が際立っています。特に注目すべきは、ハギーワギーの記憶を彼の視点から追体験するセクション。なぜあれほど攻撃的になったのか、子供たちやおもちゃたちがMs. Gracieによってどんな洗脳を受けていたのか…シリーズで最もダークな設定が掘り下げられていて、「最もダークで胸が悪くなる」と評されるほどの衝撃があるようです。
また、新たな敵「Lily Lovebraids」の声優演技も好評で、子供向け番組のような健全な声から突如狂気的な笑い声に切り替わるパフォーマンスは秀逸とのこと。ビジュアル面でもキャラクターモデルが「不気味の谷」の領域に達していると評され、本能的な不安感の演出に成功しています。技術的にも過去作で批判されていたバグやカクつきが解消され、「夢のように滑らか」に動作するとのことで、シリーズで最も安定した仕上がりです。
ただ、気になる点もしっかりあります
恐怖が「作業」に変わる瞬間
シリーズの目玉であるチェイスシーンですが、緊張感の持続に限界が見え始めているかもしれません。捕まれば即ゲームオーバーという仕様に加え、初見ではルートが分かりにくい構造。さらにゲームオーバー画面が不必要に長いせいで、リトライのテンポが著しく損なわれています。レビュアーからは「恐怖というより単なる試行錯誤の作業」と指摘されており、ギミックの仕組みがわかった瞬間に恐怖が冷めてしまうという批判が出ています。
ゲーム全体の構成も「パズルを解く」か「逃げる」の極端な二択の反復になっていて、探索中に敵が徘徊する気配を感じる場面が極端に少ないんですね。スクリプト化されたチェイスが起動するまでは安全な時間が続くため、ホラーとしてのペース配分には課題が残ります。なお、後半のチェイスシーンでは激しい画面揺れが発生し、3D酔いを誘発しやすいとの注意喚起もされています。
テンポを殺すパズルと煩雑な操作
探索の進行が約10分おきに発生するパズルで頻繁に遮断されるのも気になるポイントです。ホイールUIを使ったグラブパックの手の切り替えが暴発しやすく、誤った手を装備して手間取る場面がフラストレーションの原因になっています。同行する新キャラクター「Giblet」も、パズルの最中にプレイヤーが少しでも手間取ると「頭でも打ったのか?」と煽ってくるAI挙動が批判の的に。厳しい目で見れば、追加されたギミックも過去作の「電力のルーティング」を人工的に複雑化しただけという指摘もあります。
また、3〜5時間程度で終わるボリュームにもかかわらず、物語の核心を先送りするクリフハンガーで幕を閉じます。この引き伸ばし手法にはシリーズを追い続けたファンから疲労感の声が上がっており、シリーズ全章を揃えると累計65ドルに達する価格設定への懸念も出ていますね。
意見がきれいに割れているところ
パズル重視のデザインはアリかナシか
前作までのホラーアクション路線から、パズルや探索に重きを置いたゲームデザインへのシフトは、レビュアー間で明確に評価が割れています。肯定派は、パズルの比重が増えたことでじっくり観察してロアを集める時間が生まれたと歓迎しており、複雑化したシステムを「思考を促す洗練された作り」と評価。一方の否定派は、10分おきのパズルが物語のテンポを殺すと批判しています。無機質な実験室で単調なパズルに足止めされる時間が長く、脅威の感覚が削がれてしまったという声も。
シリーズ5作目としての成熟度
シリーズの立ち位置についても解釈が分かれます。肯定派は、新要素を闇雲に詰め込むのではなく既存システムの長所を研ぎ澄ませた結果として、「シリーズで最もまとまりのあるエピソード」と絶賛。しかし否定派からは、古いゲームデザインから抜け出せておらず、安全牌を切りすぎた結果「比較的退屈な体験」に陥っているという厳しい声もあります。IPとしての成長がここで停滞しているという指摘は、なかなか手厳しいですね。
新キャラの扱いがもったいない
Lily LovebraidsやGibletなどの新キャラクターについても、短い出番の中で狂気的な性格づけにより強烈なインパクトを残したと評価する声と、魅力的なポテンシャルを持ちながら掘り下げが足りないと惜しむ声に分かれています。前作の「CatNap」のようにゲーム全体を通してプレイヤーを影からストーキングし続ける圧倒的な恐怖は生み出せず、結局は再登場したハギーワギーなどの既存キャラクターの存在感に影を潜めてしまったという指摘もありますね。
メディアレビュー紹介
高評価
Pocket Tactics (pc) — 90
最高傑作の誕生だ!星型の新相棒「Glowby」の登場で探索は快適に進化した。新装備のスチームと電導ハンドを駆使するパズルはシリーズ屈指の完成度を誇る。「Lily」の狂気に満ちた巨大ドールハウスや手に汗握る怒涛の追跡劇、そして衝撃の結末まで、一切の隙がない洗練された極上の恐怖体験がここにある。
→ レビューを読むDualShockers (pc) — 85
恐怖は新次元へ!ハギーワギーの猛追で始まる冒頭から一気に引き込まれる。狂気に満ちた「Lily」や不気味な「Ms. Gracie」が彩る凄惨な人体実験の真実は、思わず足を止めるほど恐ろしい。複雑さを増したパズルと、胸糞悪くも目を離せない魅力的な物語がプレイヤーを虜にする、身の毛もよだつ傑作だ。
→ レビューを読むMovies Games and Tech (pc) — 80
ついにプロトタイプがその姿を現す!シリーズ随一のダークな展開を見せ、ハギーワギーの悲惨な過去を追体験する場面では、残酷な洗脳の事実に思わず身震いするだろう。新要素のプレッシャー&電導ハンドでパズルの多様性も格段に増した。次章への期待を極限まで高める、衝撃と熱狂に満ちた必見のエピソードだ。
→ レビューを読む
低評価
Insider Gaming (pc) — 60
物語は魅力的だがゲーム部分は期待外れだ。本作はストーリーを追うための「単なる乗り物」に成り下がっている。パズルはテンポを阻害する障害物でしかなく、単調な研究所の探索に恐怖は皆無。即死チェイスすら退屈な試行錯誤に陥っており、ホラーゲームとしての根本的スリルが完全に欠如した極めて残念な出来である。
→ レビューを読むGaming Age (pc) — 60
全く進化のない「単なる繋ぎのエピソード」でありシリーズは完全に失速した。お決まりの電源パズルは難易度を水増ししただけで即死チェイスも理不尽極まる。子供を苛立たせ大人には退屈すぎるという致命的欠陥を抱え、内容の薄さに価格も見合っていない。次章で根本的改善がなければシリーズの未来は暗いだろう。
→ レビューを読むGamereactor Spain (pc) — 70
待望の展開にしては後味が悪く期待外れだ。プロトタイプとの対決に向けて盛り上がるはずが、約5時間の短さで呆気なく終わる。過剰なチュートリアルは没入感を削ぎ、不出来なアクションも不満が残る。本作は過剰な人気の「犠牲者」であり、有名タイトルという看板がなければ、さらに厳しい批判に晒されて当然の凡作である。
→ レビューを読む
まとめると
- 新ガジェット「Steam Hand」「Conductive Hand」「Magnetic Cuffs」の追加でパズルの幅が大きく広がった
- 星型コンパニオン「Glowby」の携帯テープ再生機能で探索のテンポが劇的に改善
- ハギーワギーの過去を追体験するセクションはシリーズで最もダークで衝撃的
- 過去作で問題だったバグやパフォーマンス低下が解消され、技術面は大幅に向上
- 即死チェイスは恐怖より試行錯誤の作業感が強く、ゲームオーバー画面の長さもストレス
- 約10分おきのパズルがゲーム全体のテンポを阻害している
- 3〜5時間のボリュームでまたしてもクリフハンガー、ファンの疲労感が蓄積
- 新キャラクターのLily LovebraidsやGibletは印象的だが出番が短く掘り下げ不足
- パズル重視のデザインシフトとシリーズの革新性については意見が真っ二つ
製品情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| タイトル | Poppy Playtime: Chapter 5「Broken Things」 |
| 和名表記 | ポピープレイタイム チャプター5 |
| ジャンル | ホラー / パズルアドベンチャー |
| 発売日 | 2026年2月19日 |
| 対応機種 | PC(Steam / Epic Games Store) |
| 開発・パブリッシャー | Mob Entertainment |
| 備考 | チャプター5のみを含むDLC。プレイには本編(無料)のダウンロードが必要 |










