2026年2月18日に発売の『スター・トレック:ヴォイジャー Across the Unknown』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『スター・トレック:ヴォイジャー Across the Unknown』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは70点台後半で、良い部分と気になる部分がはっきり分かれた評価になっています。原作ドラマの「もしも」を体験できる船体管理の面白さがある一方で、宇宙戦闘の単調さや運要素の強さへの不満も目立つ、なかなか評価の難しいタイトルです。購入の参考になれば幸いです。
艦長の椅子は想像以上に重い
この『スター・トレック:ヴォイジャー Across the Unknown』は、TVドラマ『スター・トレック:ヴォイジャー』の全7シーズンをプレイヤーの手で追体験するサバイバル戦略ゲームです。半壊したヴォイジャー号を修復しながら、デルタ宇宙域から地球への帰還を目指します。
資源のやりくりや乗組員の配置を考える船体管理パートはかなり完成度が高く、原作キャラクターの運命を自分の選択で変えられるIF展開もファンにはたまらない要素ですね。ただ、宇宙戦闘の単調さや運に左右されすぎる判定システム、ボイスアクティングの不足など、粗も目立ちます。原作ファンかどうかで評価がかなり変わりそうな一本です。
壊れた船を直す快感がクセになる

本作の一番の魅力は、『XCOM』や『Fallout Shelter』を思わせるグリッドベースの船体再建システムだと思います。ゲーム開始時にはヴォイジャー号は大破し、乗組員も半数が亡くなっている絶望的な状態。そこから瓦礫を撤去して電力を引き直し、部屋を一つずつ復旧していく過程がとにかく楽しいですね。
限られた電力と資源の中で、ホロデッキを建てて士気を維持するか、水耕栽培室で食料を安定させるか、武器を強化するか。常にジレンマが突きつけられるバランスがよくできていて、レビュアーからは「『Frostpunk 2』や『This War of Mine』と『XCOM』のミックス」と表現されています。
原作の「もしも」を自分の手で描ける

TVシリーズでは絶対に死なない主要キャラクターが、プレイヤーの判断次第であっさり命を落とす容赦のなさが緊張感を生んでいます。
一方で、原作とは違う道を選ぶことも可能です。トゥヴィックスを分離せずにクルーとして迎えたり、ケスを地球まで生存させたり、クローンのベラナ・トレスを助けて船内に2人のベラナがいる状況を作り出したりと、ファンにはたまらないIF展開がたくさん用意されています。
乗組員を酷使すると痛い目を見る

アウェイミッション(上陸任務)では、エンジニアリング・医療・セキュリティといったスキルを持つ3人のクルーを選んで派遣します。ここが面白いのは「疲労(Fatigue)」システムの存在。同じキャラクターを連続して使うと疲労が溜まり、終盤の重要なスキルチェックに失敗しやすくなります。誰をどの場面で投入するか、慎重に考えないといけません。
ただ、気になるところもしっかりある
宇宙戦はもう少しなんとかならなかったのか

本作で最も厳しい評価を受けているのが宇宙戦闘パートです。3D空間で展開される戦闘ですが、プレイヤーは船を直接操縦できず、防御・攻撃・修理の命令を出して見守るだけ。「最初の数回は楽しいけど、10回やると退屈」という声が多く、あるレビュアーは「ホルド提督の特攻以来、最悪の宇宙戦闘」と皮肉を飛ばしています。
アニメーションと声の不足が惜しい
ストーリーは魅力的なのに、キャラクターの動きが2000年代初頭のゲームのようにぎこちないのが残念なところ。重要な会話の多くがテキストのみで音声がなく、物語への没入感が薄れてしまうという指摘もあります。セクター移動時にオリジナルキャストの録り下ろし音声が流れるのはファンサービスとして嬉しいポイントですが、収録範囲が限定的です。一部の演技については「当時よりかなり老けて聞こえる」という厳しい声も出ていますね。
運ゲーか、それとも緊張感か
サイコロに振り回される冒険
本作の資源収集やミッションは、ルーレットのようなランダム判定に大きく依存しています。この点について、評価が真っ二つに分かれていますね。
肯定派は「失敗する可能性がある任務は本当に失敗する」シビアさがあるからこそ、TVシリーズ初期にはなかった本物のサバイバルの緊張感が生まれていると好意的に受け止めています。絶望的な状況をギリギリで切り抜けたとき、「思わず両腕を挙げてガッツポーズした」というレビュアーもいるほどです。
一方、否定派は戦略的な判断よりもサイコロの目に結果が左右されすぎると感じています。不運が続いた場合、「倒れているところを蹴りつけられているような感覚」と表現されるほどフラストレーションが溜まるようです。
手動セーブできない仕様は賛否両論
本作はやり直しロードを防ぐために、重要な決断の直後にオートセーブされるシステムです。肯定派は選択の結果から逃げられないことで決断の重みが増していると評価していますが、否定派からは「一度の不運で数時間が無駄になるのはストレスが大きすぎる」と批判されています。なお、リリース後のパッチで手動セーブが実装予定とのこと。
メディアレビュー紹介
高評価
Stevivor (pc) — 85
本作は『スター・トレック』の艦長体験を完璧に再現した隠れた名作だ。損傷したヴォイジャー号を修復し、士気低下による反乱を防ぎながら資源をやりくりする指揮官の重圧がたまらない。トゥヴィックスの生存など原作と異なる展開も選択可能で、困難な決断の数々がかつてない没入感を生み出している。
→ レビューを読むSoftpedia (pc) — 85
傑出した船体管理システムと予測不能な物語に夢中になるSFファン必携の宝石だ。デュラニウム採掘時に欲を出せば収穫が半減するなど、全ての選択に重い結果が伴う緊張感が素晴らしい。空間戦闘の映像美や、乗組員の育成要素も見事に機能しており、未知の銀河を探索する喜びを存分に味わえる。
→ レビューを読むImpulsegamer (pc) — 80
原作ファン以外も虜にする奥深いSF戦略ゲームだ。技術ツリーを工学やボーグなどに振り分け、艦の修復を最適化するプロセスが熱い。上陸任務ではスキル適性を見極めないと有能なクルーが「赤シャツ」のごとく命を落とすため、家族同然の乗組員を守るための容赦ない決断に心揺さぶられる。
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低評価
Game8 (pc) — 70
資源管理やUIは『FTL』を彷彿とさせる見事な出来だが、他が足を引っ張っている。特に宇宙戦は単調で退屈であり、「ホルド提督の特攻」以来の酷さだ。さらに、古代のゲームのように不自然なアニメーションと、一部キャラクターの耳を疑うような低品質な声優の演技が没入感を著しく削いでいる。
→ レビューを読むImpulsegamer (pc) — 80
やりがいがある反面、理不尽なストレスを感じる部分も否めない。特に序盤は船の機能維持に追われる過酷な道のりだ。さらに手動セーブ枠が存在せずオートセーブのみで進行するため、一度の選択ミスや不運が取り返しのつかない事態を招く。この仕様は緊張感を生む一方で、強いフラストレーションを与える。
→ レビューを読むSoftpedia (pc) — 85
魅力的な探索要素の裏で、いくつかの粗削りな部分が目につく。特にセーブシステムの不便さは早急な改善が必要であり、シビアすぎる資源管理システムと相まってプレイヤーに理不尽なフラストレーションを与えることがある。また、キャラクターのアニメーションにもぎこちない不具合が散見され、洗練不足を感じさせる。
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まとめると
- 船体再建と資源管理はシリーズファンでなくても楽しめる高い完成度
- 原作の展開を書き換える「もしも」体験がファンにとって最大の魅力
- 乗組員のスキルと疲労を考慮するアウェイミッションは戦略性が高い
- UIデザインは原作のLCARSを忠実に再現しており雰囲気が抜群
- 宇宙戦闘は単調で介入の余地が少なく、最も厳しく批判されている部分
- キャラクターアニメーションが古臭く、音声収録の範囲も限定的
- 乱数依存度が高く、運に左右される判定システムに好みが分かれる
- 手動セーブ不可の仕様は緊張感の演出とフラストレーションの両面あり
- 原作未見のプレイヤーにとってはネタバレが多い構成
- DLCによるコンテンツの切り売りに不満の声もある
製品情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| タイトル | スター・トレック:ヴォイジャー Across the Unknown |
| 英語タイトル | Star Trek: Voyager – Across the Unknown |
| ジャンル | ストーリーベースのサバイバルストラテジー |
| 発売日 | 2026年2月18日 |
| 開発元 | Gamexcite |
| パブリッシャー | Daedalic Entertainment |
| 対応機種 | PC/Xbox X|S/PS5/Switch2 |










