2026年2月17日に発売の『NORSE: Oath of Blood』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『NORSE: Oath of Blood』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
全体的には低めの評価が目立つ結果となりました。ヴァイキングの復讐劇を描く物語やターン制の戦闘には光る部分があるものの、致命的なバグの多さやパフォーマンス問題が大きく足を引っ張っている印象です。購入の参考になれば幸いです。
泥臭い復讐劇の魅力を、バグが台無しにしている
この『NORSE: Oath of Blood』は、紀元802年のノルウェーを舞台に、父を殺された主人公グンナーが双子の姉妹シグリッドや仲間たちと共に復讐を誓うターン制戦術ゲームです。著名な小説家Giles Kristian氏が手掛けた脚本と、フルボイスの丁寧な演技によって、物語に引き込む力はかなりのもの。戦闘も高低差やシールドバッシュを活かしたコンボが楽しく、ヴァイキングらしい泥臭い戦いの手触りは悪くありません。
ただ、それ以上に目立つのがバグとパフォーマンス問題の深刻さですね。チュートリアルで味方が敵対する、行動ポイントがあるのにコマンドが効かない、カットシーンがカクつくなど、ゲームの根幹を揺るがす不具合が多数報告されています。同ジャンルの名作と比べると戦闘の深みにも欠けるという声が多く、現時点では手放しにおすすめしづらい状況かもしれません。
バグの嵐がゲーム体験を吹き飛ばす
本作で最も批判されているのが、至る所で発生するバグです。戦闘中、APが残っていて射程内にいるのにクリックしても反応しない。命中率100%の攻撃がなぜか外れる。死体のラグドールが生きているキャラを押し出して位置をずらしてしまう。こうした不具合がプレイ中に何度も起きるため、オートセーブからやり直す場面がかなり多くなります。
あるレビュアーはチュートリアルの段階で味方NPCが敵対し、倒さないと先に進めないという致命的なバグに遭遇しています。「オーディンが瞬きをする」、こんな皮肉めいた見出しでバグの多さを嘆くレビューもありました。探索中も見えない壁に引っかかったり、オブジェクトにスタックしたりと、全体的な操作感が「不格好」と形容されていますね。
パフォーマンスと演出の粗さが雰囲気を削ぐ
VRAMの消費量が異様に高く、ハイスペックなPCでもフレームレートが安定しないという報告が目立ちます。Steam Deckに至ってはプレイ開始直後にクラッシュすることが多く、事実上プレイ不可能な状態だそうです。
カットシーンも質は高いのですが、カクつきが頻発。処刑アニメーションで武器が非表示になるバグや、捕虜が縛られていないといったアセットの欠落も見られます。BGMの切り替わり時に1分近く無音になるなど、オーディオ面でもトランジションの処理が荒削りで唐突な印象を与えているようです。
名作と並べると見えてくる「平凡さ」
『XCOM 2』や『Baldur’s Gate 3』といったジャンルの名作と比較すると、戦闘は「ターン制のモグラ叩き」「単調」と厳しい評価を受けています。魔法やユニークなアビリティが存在しないため戦闘パターンが限られ、敵のHPもインフレ気味。スキルツリーも特定の強い戦法に固定されがちで、戦術の幅に頭打ち感があるようです。
集落建設も、恩恵がステータスの数パーセント増加に留まるという声が多いですね。資源の収集が面倒なうえ、装備はミッション中の戦利品で間に合ってしまうため、「ただのToDoリスト」に成り下がっているとの指摘もあります。
ただ、光る部分もしっかりある
脚本と演技が生み出す「ヴァイキングのドラマ」
ネガティブな意見が目立つ中でも、物語と演技の質はしっかり評価されています。Giles Kristian氏が手掛けた脚本は、シリアスなドラマとユーモアのバランスが絶妙。仲間のGertrudが放つ痛快な侮辱の数々など、クスリと笑える掛け合いが随所に散りばめられています。
フルボイスの演技とモーションキャプチャーも丁寧で、カットシーンでの横目や眉をひそめる仕草がキャラクターに命を吹き込んでいます。まるでヴァイキングのドラマを視聴しているような雰囲気を味わえるのは、本作ならではの魅力ですね。
コンボを決める快感はたしかにある
戦闘そのものの評判は厳しめですが、盾で敵を突き飛ばして味方にぶつけるコンボや、敵を倒すとAPが全回復する「処刑(Execution)」のシステムには爽快感があります。マップ上の高低差や視線、破壊可能な環境、バフを与える「古代の精霊石」を活かすことで、数で劣る状況でも戦局を覆せるカタルシスが得られるという声も。パンパイプなどの伝統楽器を用いた北欧音楽も雰囲気作りに貢献していて、特に戦闘BGMはヴァイキングの闘争心を煽る仕上がりです。
好みが分かれるところ
王道すぎるストーリーは吉と出るか凶と出るか

兄弟が裏切り者の遠槍のステイナーに復讐するという物語は、ヴァイキングの泥臭い世界観とマッチしていて魅力的だという意見があります。プロの小説家による良質なテキストと演出のおかげで、王道のプロットが「良質な映画」として楽しめると好意的な声も。
一方で、展開が予想しやすいという指摘もあります。人気ドラマ『Vikings』のトーンダウン版のようで、驚きに欠けるという意見ですね。プレイヤーの選択が物語に影響する場面もほとんどなく、RPGとしての自由度が低すぎると感じる人もいるようです。
魔法なしの戦闘、潔いか物足りないか

魔法が存在せず、剣・斧・弓のみで戦うスタイルは、ヴァイキングの史実寄りファンタジーにマッチしているという肯定意見があります。地形やコンボを駆使する現実的な戦術が、テーマの雰囲気を高めているという評価ですね。
一方で多くのレビュアーは、アビリティの派手さや多様性に欠け、戦闘が似たり寄ったりになると不満を漏らしています。敵のバリエーションに対抗するためのユニークなスキルがないため、ジャンルの最高峰が持つような「ギリギリの緊張感や戦術的解決の深み」が生まれないという指摘です。
メディアレビュー紹介
高評価
COGconnected (pc) — 80
著名小説家ジャイルズ・クリスチャンが手掛ける物語は秀逸だ。主人公グンナーの復讐劇はユーモアと歴史ドラマが見事に調和している。戦闘前の配置選択や精霊石を活用する戦術性が奥深く、斧を敵の頭に叩き込む強烈で残虐な処刑アニメーションも実に爽快である。集落の建設要素も物語の勢いを加速させる最高のスパイスだ。
→ レビューを読むSteamDeckHQ (pc) — 80
仲間が突然敵対する奇妙なバグ等はあるが、戦術RPGとしての確かな魅力が本作にはある。敵を盾で突き飛ばして味方の連携に繋げるコンボは非常に爽快だ。緻密な森の自然描写やカットシーンでの豊かな表情、フルボイスの優れた演技も見事で、過酷な復讐劇とヴァイキングの世界観への没入感を極限まで高めてくれる傑作である。
→ レビューを読むSoftpedia (pc) — 75
ヴァイキングの過酷な生き様と見事な集落管理システムを融合させた素晴らしい作品だ。環境の破壊や高低差を利用し、倍の規模の敵軍すら圧倒できる戦術的な戦闘が熱い。パーマデスシステムがもたらす緊張感の中、強烈な戦闘BGMがヴァイキングの残虐性を完璧に表現している。合間に美しい集落を築き上げる喜びも格別である。
→ レビューを読む
低評価
Gameliner (pc) — 50
致命的なバグの山が評価をどん底に落としている。処刑時に矢が消える描画の粗さは序の口で、味方NPCが同士討ちを始める始末だ。警戒スキルも機能せず敵は素通りしていく。極めつけは修正パッチによって集落の進行度がリセットされる破壊的な不具合であり、プレイヤーが費やした時間と努力を容赦なく踏みにじっている。
→ レビューを読むGame8 (pc) — 66
頻発するバグともっさりした戦闘が苛立ちを加速させる。巨大イノシシの討伐時、死体が地面に埋まり主人公グンナーまで一歩も動けなくなる不具合には呆れ果てた。行動ポイントが残っていても突然コマンドを受け付けなくなる欠陥のせいで、強制リセットを余儀なくされる。最適化不足に塗れた、ストレスの溜まる未完成の凡作だ。
→ レビューを読むSoftpedia (pc) — 75
魅力的なシステムを台無しにする深刻なパフォーマンス問題が没入感を無残に打ち砕く。ハイエンドPCでも原因不明のフレームレート低下に苦しみ、物語を彩るカットシーンはカクつきとティアリングのせいで台無しだ。戦闘テンポは間延びしており、進行不能バグまで散見されるローンチの現状は、製品版として致命的である。
→ レビューを読む
まとめると
- Giles Kristian氏の脚本とフルボイス演技による物語の引き込む力は本物
- 盾バッシュや処刑コンボなど、ヴァイキングらしい泥臭い戦闘には爽快感がある
- 北欧音楽と美しい環境描写が世界観の雰囲気を高めている
- チュートリアルから頻発する致命的なバグがゲーム体験を著しく損なっている
- VRAMの消費が異常に高く、パフォーマンスが安定しない(Steam Deckはほぼプレイ不可)
- 魔法やユニークなアビリティがなく、同ジャンルの名作と比べて戦闘が単調になりがち
- 集落建設「Sudrvik」の恩恵が薄く、面倒なタスク消化に感じやすい
- ストーリーの展開は王道だが予測しやすいという声も多い
- カットシーンのカクつきやアセット欠落など演出面の粗さが目立つ
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | NORSE: Oath of Blood |
| ジャンル | ターン制戦術ゲーム |
| 発売日 | 2026年2月17日(PC) |
| 対応機種 | PC(Steam / Epic Games Store / GOG)、Xbox Series X、PS5 |
| 開発元 | Arctic Hazard |
| パブリッシャー | Tripwire Presents |










