2026年2月14日に発売の『High On Life 2』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『High On Life 2』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは70点台前半で、評価としてはいわゆる「凡ゲー寄り」。しゃべる銃やスケートボードといった個性的な要素は光るものの、技術面での問題やゲームデザインの粗さが足を引っ張っている印象です。購入の参考になれば幸いです。
スケボーで銃ぶっ放す、最高にバカで最高に粗い続編
この『High On Life 2』は、前作の「口の悪いエイリアン銃でぶっ放す」コンセプトをさらに拡張し、スケートボードという新たな移動手段を加えたコミカルFPSの続編です。レールをグラインドしながら銃を撃ちまくる、いわば「銃を持ったトニー・ホーク」のような体験が味わえます。
ミッションの多彩さやブラックユーモアのキレは前作以上だと思います。ただ、Unreal Engine 5の最適化不足による深刻なパフォーマンス問題や、激しいアクション中に長台詞が被さってくる設計の不満など、技術面とゲームデザインの粗さが全体の評価を押し下げているのも事実。良いところと悪いところがはっきりしている、そんな作品ですね。
「立ち止まるな」を体現するスケボーアクション
本作最大の目玉は、ダッシュ操作の代わりに追加されたスケートボードでしょう。レールをグラインドしたり曲面を滑り上がったりと、パルクールのように縦横無尽にステージを駆け回れます。しかもこのスケボー、ミョルニルよろしく敵に投げつけて手元に戻すという攻撃手段としても使えるんですね。
戦闘中は常に動き続けるスタイルが求められるので、スピード感は抜群。移動と戦闘がシームレスに繋がる感覚は、退屈になりがちな移動時間をプレイグラウンドに変えたと言っていいかもしれません。
しゃべる銃の種類が増えて、コンボが楽しい
前作から続投のGus、Sweezy、Creature、Knifeyに加えて、電気銛を放つバーストアサルトライフルSheath、ポータルを開く弓のBowie、そして夫婦の危機を迎えているデュアルピストルTravis & Janなどが新たに登場します。弾薬は全武器無限なので、特殊能力を駆使したコンボがとにかく爽快。「Sweezyで時間を止めて、Creatureで弱体化させて、Knifeyでトドメ」みたいな連携が気持ちいいですね。
ぶっ飛んだミッションと第四の壁ブレイク
単なる撃ち合いに留まらないミッションデザインも高く評価されています。豪華客船での殺人ミステリー、コンベンション惑星での駐車場争奪戦、PS1風のレトロゲーム世界への潜入、エイリアンの巨大な肛門に入り込んで闘技場に向かう…と、予測不可能な展開の連続。
特にボス戦の演出がクリエイティブで、プレイヤーをメニュー画面の中に引きずり込んでフェイクの初期化画面を見せつけるなど、『メタルギアソリッド』のサイコ・マンティスを彷彿とさせる第四の壁を破る演出は称賛されています。
サイドコンテンツも充実している
メインストーリー以外の寄り道も豊富です。拠点のCircuit Arcadiaではスケートボードのレースや脱出ゲーム、釣りなどが楽しめます。特筆すべきは拠点に設置できるレトロアーケードゲームで、ファミコン風の『Gourmet Warriors』やNESの『Bible Adventures』といった狂気じみたミニゲームを実際にプレイできる点。TVでフル尺のB級映画を鑑賞できる要素も健在です。
ただ、問題もかなりある
パフォーマンスとバグが深刻すぎる
ここからが厳しい話になるんですが、Unreal Engine 5の最適化不足が本当に深刻です。PS5版では戦闘中にFPSがガクッと落ちたり、テクスチャがぼやけたり、解像度が720pまで落ち込むという指摘もあります。PC版に至ってはフリーズやクラッシュなど、より深刻な問題が報告されていて、せっかくの爽快なアクションが台無しになっているケースも。
敵が地面に埋まったり、ボスがアリーナの外に落下して再スタートを余儀なくされたり、進行不能バグも散見されます。サイドアクティビティ中のソフトロックで再起動しても改善されず、諦めたというレビュアーもいるほどです。
戦闘中に喋りすぎ問題
本作の武器やキャラクターは絶え間なく喋り続けるんですが、これが激しい銃撃戦と致命的にミスマッチを起こしています。弾丸が飛び交う中で長々としたジョークを聞き取るのは相当困難。字幕を追うのもほぼ不可能で、結果として多くのギャグやストーリーの文脈を見落としてしまうことになります。
武器バランスが崩壊気味
ゲーム中盤で手に入るSheathなどの新武器が強すぎるのも問題点として挙がっています。これを手に入れると、序盤から使っていたGusやSweezyは環境パズル専用になってしまい、戦闘での選択肢が狭まってしまうんですね。せっかくコンボが楽しいのに、最終的に「強い武器で撃つだけ」になりがちなのはもったいない。
通常戦闘の敵が単調
星ごとにバイカーやスケルトンといった見た目の違いはあるんですが、行動パターンや種類が少ないのが痛いところ。ボス戦は個性的なギミックが光るのに、通常戦闘はひたすら同じような群れを相手にするシチュエーションが続きます。シューターとしての底は浅いと言わざるを得ません。
好みが分かれるポイントもある
スケボーは最高?それとも邪魔?
スケートボードについては評価が分かれています。多くのレビュアーは移動と戦闘をシームレスに繋ぐ最高の発明だと絶賛していますが、一方で移動速度が速すぎてエイムが合わせにくいという不満も。意図しないタイミングでレールにグラインドしてしまったり、オブジェクトに引っかかったりと、閉所では操作の暴発が戦闘の邪魔になることもあるようです。
あのブラックユーモアは笑えるか、ウザいか
Squanch Games特有の下品で過激なユーモアも賛否が真っ二つ。人間を薬物にする巨大製薬会社への皮肉や資本主義への風刺など、前作よりもジョークのキレが鋭くなったと評価する声がある一方、パターンが前作の延長線上で新鮮味に欠けるという意見も。合わない人にとっては「耳障りなノイズ」でしかないかもしれません。
敵AIは単純すぎる?
バイカー、骸骨、サイボーグなど敵のビジュアルは豊富で、常に動き回るカオスな戦闘は楽しめます。ただ、敵のAIが単純すぎるという批判も根強い。ボス戦を除けば通常の戦闘は「火力の高い武器で撃ちまくるだけ」になりがちで、戦術的な深みに欠けるという声があります。
メディアレビュー紹介
高評価
Dexerto (pc) — 80
前作を凌駕し、より大きく面白く進化した最高傑作だ!ハープーン搭載の「Sheath」や夫婦喧嘩中の二丁拳銃「Travis&Jan」など、強烈な個性の喋る銃が戦闘を爆上げする。オタク集会の惑星での駐車場所争いや殺人事件の推理など、多彩なミッションと新機軸のスケボー移動もたまらなく爽快である。
→ レビューを読むSaudi Gamer (pc) — 80
狂気的なユーモアは健在だ!新導入の「スケボー」で移動と戦闘のスピード感が劇的に向上した。中年の危機に悩む銃「Travis」との掛け合いや、標的の殺人事件を捜査したり幻覚のライブ配信を見せられたりする、予測不能でぶっ飛んだボス戦のアイデアの数々に圧倒される。前作をあらゆる面で超えた見事な続編である。
→ レビューを読むGameBlast (pc) — 80
時間を止める銃「Divassa」等を駆使したコンボが熱い、前作を超えるFPSだ!スケボーを使った戦闘と探索は『トニー・ホーク』さながらの爽快感を生む。FPS低下などの粗はあるが、豪華客船での殺人推理や独創的なボス戦など、創意工夫に満ちたステージが欠点を補う圧倒的な興奮を与えてくれる。
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低評価
Loot Level Chill (pc) — 75
ユーモアの衝撃は色褪せ、技術的問題が本作の足を引っ張っている。目玉のスケボーは移動こそ楽しいが、戦闘時の武器としては信頼性に欠けて邪魔になる。何よりPC版の深刻なフリーズやカクつきは「本作最大のボス」と呼べるほど酷い有様だ。偽の初期化画面を見せるボスの過剰な演出や、戦闘の単調さも非常に残念である。
→ レビューを読むHobby Consolas (pc) — 79
ローカライズの限界と技術的な不安定さが没入感を酷く削ぐ。激しい戦闘中に大量の字幕を追うのは困難で、吹き替えの不在が本作のユーモアを半減させている。フレームレート低下等の最適化不足も深刻だ。巨大エイリアンの肛門に潜入する狂った展開は魅力的だが、全体的な進行の単調な反復感は否めない。
→ レビューを読むTierraGamer (pc) — 80
前作の欠陥を引き継いだ点が痛烈な影を落とす。視覚面のバグは特に深刻で、反射を失い真っ白になった窓やピクセル化したテレビ、戦闘中のFPS低下が頻発し著しくプレイの妨げとなる。FPSとしての基本システムに革新はなく、過剰な排泄物ジョークなどの極端なユーモアもプレイヤーを選ぶ大きな要因となっている。
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まとめると
- スケートボードによる移動と戦闘の融合は本作最大の発明で、スピード感が格段にアップしている
- しゃべる銃の種類が増え、無限弾薬と特殊能力のコンボが爽快
- ミッションの多彩さとボス戦の演出(第四の壁ブレイク)は前作を大きく超えている
- ブラックユーモアと社会風刺は健在だが、合うかどうかは完全に好み次第
- Unreal Engine 5の最適化不足によるパフォーマンス問題とバグが深刻
- 激しいアクション中に長台詞が被さる設計は、ギャグやストーリーの見落としに直結する
- 新武器が強すぎて旧武器の出番がなくなる武器バランスの問題がある
- 通常戦闘の敵AIが単調で、シューターとしての底は浅い
- スケボーの操作暴発が閉所での戦闘の邪魔になることがある
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | High On Life 2 |
| ジャンル | コミカルFPS |
| 発売日 | 2026年2月14日 |
| 開発・発売元 | Squanch Games, Inc. |
| 対応機種 | Xbox / PS5 / Steam / Epic Games ストア |
| Game Pass | 発売初日から対応 |
| 日本語対応 | 公式時点では日本語化の発表なし |










