【メタスコア】『ボーダーランズ4』評価レビュー

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2025年9月12日に発売の『ボーダーランズ4』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『ボーダーランズ4』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

全体としては80代前半の良ゲー評価を獲得しており、シリーズ最高と評される戦闘体験を実現した意欲作として多くのメディアから好意的に受け止められています。ただし、深刻なパフォーマンス問題やオープンワールド化に伴う課題も指摘されており、手放しの絶賛とはいきません。購入の参考になれば幸いです。

空を飛びながら撃ちまくる、シリーズ最高の「遊び心地」

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Borderlands 4metacritic.com

この『ボーダーランズ4』は、シリーズのコアである「銃を拾って撃ちまくる」楽しさを過去最高レベルに引き上げた作品です。ダブルジャンプ、グライド、ダッシュ、グラップリングフックといった新しい移動アクションが導入されたことで、戦闘が完全に立体化しました。空中で敵の攻撃をかわしながら反撃する、まるで「空中でバレエを踊るような」ダイナミックなアクションが楽しめます。

一方で、Unreal Engine 5の採用による深刻なパフォーマンス問題が作品全体の評価を引き下げてしまっているのも事実。ハイエンドPCですらカクつきやクラッシュが頻発する状態で、せっかくの爽快な戦闘体験に水を差しています。また、前作から大きく方向転換したシリアスな作風についても意見が割れており、「良ゲーだけど手放しでは褒められない」という微妙な立ち位置に落ち着いた印象ですね。

『DOOM』と『マトリックス』が合体したガンプレイ

本作最大の魅力は、間違いなく戦闘の手触りです。前後左右への高速ダッシュは『DOOM』を彷彿とさせるスピード感で、レビュアーからは「マトリックスのネオのように弾丸を避けることができる」と表現されるほど。グラップリングフックを使えば高所に飛び移るだけでなく、マップに転がっている爆発物を引き寄せて敵の顔面に叩きつけるという豪快な使い方もできます。クリティカルヒット時にダメージ数値が弾ける感覚は、一度味わうとクセになるかもしれません。

武器まわりのシステムも大幅に進化しています。「認可パーツシステム」を使えば、例えばJakobs製の銃にMaliwanの属性特性を持たせるといった夢のカスタマイズが可能に。さらにエンドゲームで解放される「ファームウェア」システムでは、装備のパークを別の装備に移植できるようになり、ビルド構築の自由度は底なし沼。戦利品のバリエーションは数十億通りにも及ぶそうです。

4人のヴォルト・ハンターとシームレスな協力プレイ

新キャラクターの出来栄えも上々です。セイレーンのヴェックスは霊的な獣やクローンを召喚し、フォージナイトのアモンは氷や炎の斧を振り回す近接タンク。4人それぞれが3つのスキルツリーを持ち、オーグメントの付け替えやスキルの振り直しも低コストで行えるため、気軽にいろんな戦術を試せます。

舞台となる惑星カイロスはシリーズ初の完全シームレスなオープンワールド。ロード画面を挟まずに広大な世界を探索でき、いつでも呼び出せるホバーバイク「デジランナー」のおかげで長距離移動もスムーズです。クロスプレイ対応の最大4人Co-opも快適で、戦利品の個別ドロップや難易度の自動調整機能など、フレンドと遊ぶための配慮がしっかり行き届いています。2人目以降のキャラ作成時にはストーリーをスキップしてレベル30からスタートできる機能も追加されており、複数キャラの育成がかなり楽になりました。

ただ、見過ごせない問題がいくつかあります

ハイエンドPCでもカクつく深刻なパフォーマンス問題

ここが本作最大の泣きどころです。RTX 4090や5090クラスのハイエンドPCであっても、DLSSやフレーム生成技術に頼らなければ60fpsを維持できません。新しいエリアに移動するたびに強烈なカクつきが発生し、Steam Deckに至っては最低設定でも20fpsを割り込んでプレイ不可能な状態。さらに、敵がテクスチャの裏や空中にスポーンして倒せなくなり、メインミッションが進行不能になるバグも頻発しています。

ポンコツなナビゲーションとテンポの悪さ

オープンワールド化に伴い、ミニマップが廃止されて代わりに案内役のドローン「ECHO-4」が導入されたのですが、これが「壁に向かって曲がるよう指示する車のポンコツGPS」と揶揄されるほどの出来。見えない壁も多く、ショートカットしようとしても阻まれるストレスが大きいですね。

NPCの長い会話が終わるまで次の目標がアンロックされないテンポの悪さも健在で、Co-opだと特に苦痛。敵のAIも壁に向かって走り続けたり、撃たれているのに棒立ちだったりと、かなりチープな印象を受けます。

また、広大なマップは「Ubisoftのオープンワールドのレシピをそのままコピペしたような空虚さ」と批判されており、メインストーリーだけ進めていると突然自分より格上の敵に囲まれて「タランティーノの映画以上に死にまくる」ハメになることも。サイドクエストでのレベル上げを半ば強制される設計は、好みが分かれるところだと思います。

シリアスになったボダランは「進化」か「没個性」か

作風の変化をめぐる論争

前作『3』で不評だった過剰な下ネタやストリーマーのパロディが大幅に抑えられ、独裁者タイムキーパーに立ち向かうシリアスなストーリーが展開されます。

歓迎する声としては、「ついに大人になった」「待ち望んでいたトーンの方向修正」という意見が多数。メインストーリーはシリアスに振り切りつつ、サイドクエストには「アイデンティティの危機に悩む不発弾ミサイルをカウンセリングする」「ポケモン風のシステムでミニ銃を捕獲する」「『サウスパーク』第1話のように牛がUFOに誘拐される」といったシュールな狂気がしっかり凝縮されており、バランスが取れているという評価です。

一方で、リミッターの外れた無礼なジョークこそがボダランだったという声も。「誰も傷つけないように優等生ぶった結果、シリーズのアイデンティティが失われた」と落胆する意見や、『Rage 2』のような「無難で記憶に残らないゲーム」に成り下がったという厳しい指摘もあります。

レジェンダリのドロップ率とエンドゲーム

前作で「雑魚を倒すだけでオレンジ色の武器が画面を埋め尽くす」インフレ状態だったドロップ率が大幅に絞られました。レジェンダリが再び「特別な宝物」になったと歓迎する声がある一方、ドロップ率が下がりすぎて序盤から中盤の戦闘が地味になったという不満も。

エンドゲームについても、ボスと何度でも再戦できる「ENCORE」モードや秘密の闇市商人「Maurice」の存在は魅力的ですが、主軸となる「ワイルドカード」ミッションがメインストーリーの使い回しだという批判は根強いですね。

オープンワールド化は正解だったのか

シームレスな世界をビークルやグライダーで飛び回る爽快感を「Borderlandsが元々目指していた完全形態」と称える声がある一方で、マップが地続きになったことで過去作にあった「エリアごとの強烈な個性」が薄れたという意見も。広大すぎるマップの移動時間がゲームのテンポを悪化させているという指摘は、なかなか無視できない問題だと思います。

メディアレビュー紹介

高評価

CGMagazine — 100
本作はシリーズ最高到達点だ!新星カイロスを支配する独裁者タイムキーパーは、真の脅威として物語に重厚感をもたらす。グラップリングフックによる立体的な移動や、メーカー特性を融合する武器カスタマイズも至高の出来栄え。笑いとシリアスが絶妙に調和した広大な世界は、プレイヤーを熱狂させる完璧な傑作である。
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Radio Times — 100
名作『2』に匹敵する最高傑作の誕生だ!過剰な下品さを抑え、洗練された脚本がドラマを際立たせる。ダブルジャンプやグライドによる爽快なアクションと、パーツを融合させる凶悪な武器システムは圧倒的。新星カイロスを舞台にしたシームレスな世界は、仲間との狂乱の協力プレイを無限に楽しませてくれる傑作である。
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Hooked Gamers — 95
シリーズの伝統を進化させた見事な野心作だ!新星カイロスは、制御装置を自ら引きちぎった狂気の敵「リッパー」が徘徊する魅力的な世界。過去最大規模のスキルツリーや、水泳やグラップル等の新移動アクションにより戦術の幅が劇的に広がった。新ビークルでの探索や手応え抜群のボス戦の熱量に完全に虜になるはずだ。
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低評価

Guardian — 60
銃撃戦は健在だが革新性に乏しい。下品さを抑え成熟した点は評価できるが、序盤の単調なストーリー展開はひたすら退屈だ。無駄な長距離移動や、役立たずの方向指示器のせいで探索のストレスも大きい。さらにPC版の頻繁なクラッシュやパフォーマンス低下といった技術的問題が、プレイ体験を著しく損なっている。
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GRYOnline.pl — 65 「プレミアム」を自称する本作だが、実態は致命的な最適化不足の凡作だ。ハイエンドPCでも動作が重く世界観が削がれる。広大な世界も「見えない壁」に阻まれ、案内役のドローン「ECHO-4」のナビゲーションは完全に破綻している。エンドゲームも既存任務の使い回しによる単調な作業に成り下がり、到底価格に見合わない。 → レビューを読む

SECTOR.sk — 70 見事な戦闘システムと独創的な武器は評価できるが、それ以外は苦痛の連続だ。メインストーリーと登場人物は退屈極まりなく、広大すぎるマップは無駄な移動時間を奪う上、乗り物も地形に引っかかる始末。トイレのAIといった一部のサブクエストは笑えるものの、単調な作業の繰り返しと移動のストレスを覆すには至らない。 → レビューを読む

まとめると

  • ダブルジャンプ、グライド、グラップリングフックによる立体的な戦闘がシリーズ最高の爽快感を実現している
  • 認可パーツシステムとファームウェアによる武器カスタマイズの自由度が非常に高い
  • 4人のヴォルト・ハンターはそれぞれ3つのスキルツリーを持ち、ビルドの幅が広い
  • クロスプレイ対応のCo-opが快適で、戦利品の個別ドロップやレベル差の自動調整も完備
  • PC・コンソールともにパフォーマンス問題が深刻で、カクつきやクラッシュが頻発する
  • ナビゲーション用ドローン「ECHO-4」の精度が低く、見えない壁によるストレスも大きい
  • NPCの長い会話やレベル差のある敵によって、ゲームのテンポが悪くなる場面がある
  • エンドコンテンツの「ワイルドカード」ミッションはメインストーリーの使い回し感が否めない
  • 前作から大きくシリアスに転じた作風は賛否両論
  • レジェンダリのドロップ率低下とオープンワールド化の是非も評価が分かれている

製品情報

項目内容
タイトルボーダーランズ4
ジャンルルーターシューター / ハック&スラッシュ
発売日2025年9月12日
対応機種PC / PlayStation 5 / Xbox Series X
プレイ人数1〜4人(オンライン協力プレイ・クロスプレイ対応)

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち