【メタスコア】『Pokémon LEGENDS Z-A』評価レビュー

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2025年10月16日に発売の『Pokémon LEGENDS Z-A』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『Pokémon LEGENDS Z-A』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

メタスコアは78点。シリーズの伝統を覆したリアルタイムバトルへの転換は大きなインパクトがある一方で、グラフィックの粗さや単調になりがちな進行に不満の声も少なくない、まさに賛否がくっきり分かれた一作です。購入の参考になれば幸いです。

ターン制を捨てた最大の賭け、出た目は「惜しい」

78
Pokemon Legends: Z-Ametacritic.com

結論から言ってしまうと、『Pokémon LEGENDS Z-A』はポケモンというシリーズが過去最大の冒険をした作品です。25年以上続いたターン制バトルを完全に捨て、リアルタイムアクションに振り切った。舞台もルート制の旅ではなく、ミアレシティという一つの都市だけに絞った。この2つの大胆な判断だけで、本作がただの「次のポケモン」ではないことは明らかです。

で、その賭けが成功したかというと、半分は大成功、半分は「もうちょっとだったな」という感じ。バトルは文句なしに新鮮で、ストーリーもシリーズ屈指の出来。ただ、グラフィックが2025年のゲームとは思えないレベルで粗いし、中盤以降のゲーム進行は正直ダレます。メタスコア70台後半という数字は、この「すごいけど惜しい」をそのまま映した結果でしょう。

バトルはアニメのサトシになれる最高の体験

本作最大の目玉は、なんといっても完全リアルタイムバトル。従来のターン制を撤廃し、ポケモンとトレーナーが一緒にフィールドを動き回りながら戦うシステムに生まれ変わりました。

技のPP(使用回数)はなくなり、代わりにクールダウン制。「はかいこうせん」みたいな大技はクールダウンが長いので、その間に「なきごえ」や「しっぽをふる」といった小技を挟んで回して…という、MMOのスキルローテーションに近い感覚です。「素早さ」のステータスもクールダウン回復速度に影響するよう再定義されていて、速いポケモンほど手数で圧倒できるようになっています。

さらに面白いのが、トレーナー自身もフィールドで動くこと。敵の攻撃予告範囲からポケモンを誘導したり、自分もドッジロールで避けたり。レビュアーの間では「アニメでサトシが指示を出してる感覚に一番近い」と評されていて好評のようです。ゼノブレイドやFF7リメイクに近いと言えばイメージしやすいかもしれません。

ミアレシティは「密度」で勝負する街

舞台をミアレシティ一箇所に絞ったことで、都市の描写密度はシリーズ随一。路地裏のゴミ箱を漁るヤブクロン、街灯にとまるポッポ、カフェでくつろぐトレーナーとポケモン。人間とポケモンが共存する生活感がちゃんと感じられます。

探索は平面的な広さではなく、高低差で楽しませるタイプ。建物の屋上へ登る足場やホロベーター、地下水路などが用意されていて、屋上限定のポケモンや隠しアイテムも。「アサシンクリードみたいに屋根を伝って移動する楽しさがある」というレビューもあって、街の立体的な構造がうまく活かされています。

メガシンカが「飾り」じゃなくなった

メガシンカが単なる演出ギミックから、攻略での重要性が増しています。特に暴走したローグ・メガシンカポケモンとのボス戦は、MMOのレイドバトルみたいな緊迫感。

ボスはポケモンだけじゃなくトレーナー自身も狙ってくるので、回避しながら隙を見てポケモンに指示を出し、フィールドに落ちるエネルギーを拾ってメガゲージを溜め、こちらもメガシンカで対抗する…という流れ。メガシンカしないとまともにダメージが通らないバランスなので、いつゲージを使うかの判断が本当に重要です。メガシンカできないポケモンにも「プラス技」というゲージ消費の強化技が用意されていて、編成の幅はちゃんと確保されています。

ストーリーはシリーズ屈指の出来

『X・Y』から5年後という設定で描かれるストーリーは、近年のポケモンでは間違いなくトップクラス。主人公が所属する「チームMZ」のメンバーにはそれぞれ個人的な葛藤や成長が描かれていて、『ペルソナ』シリーズの仲間との絆を思い出すようなキャラクター描写です。

『X・Y』時代の伏線回収もしっかりあって、AZのその後やジガルデの役割といった「放置されてた宿題」にちゃんと答えが出ます。シリーズファンにとっては「真の完結編」としての満足度が高い。ここは文句なしに褒められるポイントです。

じゃあ何がマイナスなのかというと、まずグラフィック

ここからはマイナス面です。最も多くのレビュアーが指摘しているのがグラフィックの粗さ。パフォーマンスはSwitch 2版で60fps安定と大幅改善されたんですが、美術面のディテールが追いついていません。

建物の窓やバルコニーが立体的なモデリングではなく、平らな壁にテクスチャを貼っただけのハリボテ感。巨大な都市のはずなのに、同じアセットの使い回しで地区ごとの変化に乏しい。「段ボールの街」「PS2時代のゲームみたい」という酷評もあって、2025年のAAAタイトルとしてはさすがに厳しい見た目です。世界最高収益のフランチャイズなのに…、という声が出るのも無理はないかもしれません。

ボイスがないのは、もう限界では

キャラクターボイスが一切ないことへの不満も目立ちます。口パク(リップシンク)まで作り込んだ映画的なカットシーンがあるのに、声がない。キャラクターが叫ぶような場面でも字幕と効果音だけで進む。「サイレント映画みたい」という表現がまさにそれで、ドラマチックな瞬間の手応えが薄くなっています。

『ゼノブレイド』など他の任天堂タイトルがフルボイスなのと比べると、「ケチくさい」という厳しい意見が出るのもわかります。演出がリッチになればなるほど、声がないことのギャップが大きくなるんですよね。

ZAロワイヤルの繰り返しがキツい

ゲーム進行の単調さも問題です。ストーリーを進めるには夜間に開催される「バトルゾーン」でモブトレーナーを倒してポイントを稼ぐ必要があるんですが、これがずっと同じことの繰り返し。「ステルスで背後から攻撃→有利を取って倒す」のワンパターンになりがちで、ジム巡りのように各地を旅する従来作と比べると、中盤以降は正直ダレます。

最初の数時間がチュートリアルで拘束されるのも気になるところ。自由に探索できるようになるまでが長いので、序盤で「あれ、こんなもん?」と思ってしまう人もいるかもしれません。

リアルタイムバトル、操作面の粗さ

バトルシステム自体は素晴らしいんですが、操作まわりの洗練不足はあります。攻撃するにはZLボタンで敵をロックし続ける必要があるんですが、障害物に隠れたり敵が高速移動したりするとすぐ外れる。指への負担も大きいです。

複数のポケモンが入り乱れるシーンでは、エフェクトが重なって自分のポケモンがどこにいるか見えなくなるカオスな状況が頻発。ボス戦の大味さもあって、バトルの気持ちよさが操作ストレスで相殺されてしまう瞬間があります。

「一つの街だけ」は英断か、物足りなさか

評価が分かれているポイントとして外せないのが、舞台設定。ミアレシティ一箇所に絞ったことを「密度の高い凝縮された体験」と好意的に捉える人と、「雪山も砂漠も洞窟もない、冒険感がない」と閉塞感を覚える人で真っ二つです。

肯定派は、屋上や下水道など縦方向の探索が新鮮で移動のストレスが少ない点を評価しています。一方で否定派は、野生ポケモンに会える「ワイルドゾーン」がフェンスで区切られた公園のようで、「ペットふれあい広場」「動物園」と揶揄。自然の中でポケモンを発見する醍醐味が失われたと感じています。

バトルシステムについても同様で、「シリーズ最高のバトル」と絶賛する層がいる一方、クールダウンが終わった技を順番に押すだけの「ボタン連打ゲー」になりがちだという批判もあります。従来のターン制にあった読み合いや戦略性が好きだった人にとっては、反射神経勝負になったことへの喪失感があるようです。

メディアレビュー紹介

RPG Site — 90 / 100
シリーズ史上最大のシステム刷新を高評価。垂直性を活かした都市探索や強力なサウンドトラック、キャラクター描写を絶賛。アルセウスほどの広大さはないが、密度で補って余りあるとの評価。
レビューを読む

The Outerhaven — 90 / 100
Switch 2での滑らかなパフォーマンスと『X・Y』を補完する深いストーリーを称賛。メガシンカを活用したユニークなボス戦が特に印象的だったとのこと。移動や操作の癖は指摘しつつも高評価。
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Vooks — 90 / 100
中毒性の高いゲームプレイループと魅力的なキャラクター、メガシンカの進化した仕組みを評価。UI/UXの粗さや終盤の乱戦がカオスになる点は課題として挙げつつ、ゼノブレイド風のバトルに太鼓判。
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The Jimquisition — 40 / 100
低予算感を厳しく批判。AIやパスファインディングの出来が粗末で、ステルスシステムも未熟。戦闘テンポ自体は改善されたがロックオンの不安定さが足を引っ張ると酷評。「ほとんどの建物に入れない」との指摘も。
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The Escapist — 50 / 100
戦闘システム自体はシリーズ最高と認めつつも、建物の質感の単調さやボイスの欠如を大きなマイナスに。密度の高い都市と素晴らしいBGMは評価するも、アートの方向性が『アルセウス』に及ばないと結論。
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Dexerto — 60 / 100
洗練された戦闘システムとSwitch 2でのパフォーマンスは評価。しかし探索の自由度が足りず、サイドコンテンツの繰り返しが目立つ。ワイルドゾーンの狭さとバリエーション不足を「ペットふれあい広場」と揶揄。
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まとめると

  • シリーズ初の完全リアルタイムバトルは刺激的で、アニメのように戦える臨場感がある
  • メガシンカが戦略の核として復活。ローグ・メガシンカとのボス戦はレイドバトル級の迫力
  • ミアレシティの都市描写は密度が高く、高低差を活かした探索が新鮮
  • 『X・Y』の伏線回収を含むストーリーはシリーズ屈指の完成度
  • Switch 2版は60fps安定でパフォーマンスの問題が解消された
  • グラフィックが2025年水準に達しておらず「書き割り」「段ボールの街」と酷評される
  • キャラクターボイスが一切なく、映画的演出との齟齬が目立つ
  • ZAロワイヤルのポイント稼ぎが単調で、中盤以降の作業感が強い
  • ターゲットロックの不安定さや乱戦時の視認性など、操作面の粗さが残る
  • 一都市限定の舞台設定とリアルタイムバトルの深みについて賛否が分かれている

製品情報

項目内容
タイトルPokémon LEGENDS Z-A
ジャンルトレーナーRPG
発売日2025年10月16日
対応機種Nintendo Switch / Nintendo Switch 2
プレイ人数1人(通信対戦:2〜4人)

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

9080706050
神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち