『Disco Elysium』開発元ZA/UMが新作『Zero Parades: For Dead Spies』を含む今後のゲーム制作で「AIは一切使用しない」と断言、人間らしい創造性を追求する姿勢を表明
人気RPG『Disco Elysium』の開発元ZA/UMが、現在開発中の新作『Zero Parades: For Dead Spies』を含む今後のゲーム制作において、生成AIを一切使用しない方針を表明しました。ゲーム業界内外で生成AIの活用が物議を醸す中、同スタジオは「AIは使わない」と明確な立場を示しており、人間が作り出すストーリーと体験を重視する姿勢を貫くとのことです。
人間らしい創造性を追求
ZA/UMのスタジオ責任者アレン・マレー氏は、クリエイティブな分野におけるAI利用について、「カフェで歌うシンガーソングライターを求めるように、人々は本物の人間による体験を飢望している」と語っています。コンピュータによる創造物ではなく、人間が作り出す意味のあるストーリーを求める声は今後さらに高まるだろうと予測しており、同スタジオはそうしたニーズに応えるべく、徹底して人間らしい表現を追求していくとしています。ライター兼VOディレクターのジム・アッシュレヴィ氏も、「私たちはすべてにおいて人間であり、時には不完全な部分もあるが、それが私たちの持ち味だ」と述べており、AIが作り出す完璧さよりも、作り手の「指紋」が感じられるような、荒々しくも本質的な作品を提供したいと考えているようです。
伝統的な開発プロセスを重視
『Disco Elysium』の開発当時はAI技術がそれほど普及していませんでしたが、『Zero Parades』の制作過程ではAIが大きな影響力を持つ存在になっています。Googleの「Project Genie」AIが限定的ではあるものの、プロンプトからプレイ可能な世界を生成する能力を示したり、ソニーがPlayStationキャラクターがホストを務めるポッドキャストを生成するAIシステムを特許出願したりと、その進化は目覚ましいものがあります。しかし、ZA/UMはあくまで伝統的な開発プロセスにこだわり、人間が「すべてを失いながらも前進し続ける」というテーマを深く掘り下げた物語を、AIに頼らずに作り上げることを目指しています。