元スクエニ幹部が『ファイナルファンタジーVI』AIリメイクモックアップ騒動に言及、「伝説的クリエイターへの口出しは狂気の沙汰」と批判、AIの活用を巡るクリエイターたちの複雑な心境が浮き彫りに
2026年05月20日 | #ゲーム | GamesRadar+
元スクウェア・エニックスのビジネスディレクターを務めたJacob Navok氏が、『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親である坂口博信氏がAIで作成された『ファイナルファンタジーVI』のリメイクコンセプト画像を共有し、その後に起きた論争について自身の見解を述べています。Navok氏は、伝説的なクリエイターがAIを自由に探求することについて、周囲がとやかく言うのは「狂気の沙汰だ」と批判しており、AIに対する世間の認識の偏りを指摘しています。
AI活用を巡るクリエイターたちの複雑な心境
AIの活用については、スクウェア・エニックスの現役および元スタッフの間でも意見が分かれています。坂口氏がAIによる『ファイナルファンタジーVI』のモックアップ画像を共有した際、『サガ』シリーズのディレクターを務める河津秋敏氏が、すぐに坂口氏に「落ち着いて」とコメントしたとのことです。坂口氏自身は、共有した画像がAIによって作成されたものかどうかを認識していなかった可能性があり、本能的に共有しただけだと説明しています。現状の技術では『ファイナルファンタジーVI』のリメイクをAIが手掛けるのは難しいものの、将来的な可能性は否定できません。
スクウェア・エニックスとAIの今後
この一件は、多くのクリエイターやファンがAIに対して懐疑的な見方をしている現状を浮き彫りにしています。スクウェア・エニックスは、品質保証やデバッグの分野でAIの活用を積極的に検討しており、これが人員削減につながる可能性も指摘されています。また、『ファイナルファンタジーVII リバース』のディレクターである浜口直樹氏は、AIがクリエイティブな側面にどれだけ介入しようとしても、自身のチームの方がより良い仕事ができると語っており、人間のクリエイティビティの優位性を強調しています。AIが単調な作業を軽減し、クリエイターがより創造的な活動に集中できるという考えは多くの人に支持されていますが、その一方で、この議論の余地がある技術にどこまで委ねるべきかについては、慎重な姿勢を崩さないクリエイターも少なくありません。