『NieR』シリーズのディレクター、ヨコオタロウ氏が新作ゲームプロジェクトの舞台裏を明かす! 「開発は常に“お金”から始まる」と驚きの実情を告白!
ゲーム業界の著名なクリエイターであるヨコオタロウ氏が、新しいゲームプロジェクトの開始プロセスについて率直な意見を明かしました。釜山で開催されたG-STARゲームショーでのインタビューで、ヨコオ氏は「新プロジェクトは常に『お金』から始まる」と語り、その現実的な開発アプローチについて詳しく説明しています。
開発は予算とリソースで決まる
ヨコオ氏によると、新しいゲームプロジェクトはまず開発予算の把握からスタートするとのことです。予算がどれだけの開発期間とスタッフを確保できるかによって、制作できるゲームの内容が自動的に決まってしまうと説明しています。特に重要なのはスタッフの才能であり、例えばベテランのアクションゲーム開発者に「アクションゲーム以外を作ってください」と依頼しても良い結果にはならないと指摘しています。そのため、スタッフのスキルセットに合わせて最適なゲームジャンルを見極めることが肝心であり、時にはパブリッシャーからの特定のゲームジャンルの要望に合わせて企画を調整することもあるそうです。結果として、ヨコオ氏自身がゲームのジャンルやゲームプレイを完全にコントロールできることはほとんどなく、「自分が作りたいゲームはこれだ」という形でプロジェクトが始まったことは一度もないと述べています。
締め切りとの駆け引きの哲学
ヨコオ氏は、プロジェクトの締め切りに対する独自の哲学についても語っています。彼は「放っておけばいつまでも手を加え続けるタイプ」なので、あらかじめ締め切りを設定することが非常に重要だと強調しています。その上で「どうすれば締め切りを過ぎられるか」を常に考えていると告白しています。例えば、開発が50%しか進んでいない段階で「予算を2倍にしてほしい」と要求しても承認されないため、ゲームが90%完成した段階で「最後の10%を仕上げるために追加で30%の予算が必要」と伝えると、クライアントはすでに90%の費用を支払っているため、後戻りできない状況になるそうです。その時点で初めて「ゲームのリリースが遅れる」と伝えるとのこと。この裏技を聴衆に伝授したと締めくくっています。
最近の活動とキャンセルされたプロジェクト
2021年の『NieR Replicant』以降、ゲームのクレジットは多くないものの、ヨコオ氏は「忙しくしていた」と説明しています。過去3年間で携わったプロジェクトのほとんどがキャンセルされてしまったそうですが、舞台劇やアニメなどゲーム業界以外の仕事にも関わっていたとのことです。キャンセルされたプロジェクトは世に出ることはないため、何もしていないように見えるかもしれないが、実際には活動を続けていたと語っています。プロジェクトがキャンセルされても報酬は得られるため、その点では不満はないものの、制作物をお披露目できないことには残念な気持ちもあると述べています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発言者 | ヨコオタロウ氏 |
| 開催イベント | G-STARゲームショー |
| 掲載メディア | ファミ通(元記事)、Clovers studioウェブサイト(英訳) |