『Hades』を手がけたSupergiant Gamesの傑作アクションRPG『Transistor』がリリースから10年以上経った今も色褪せない理由とは?開発秘話と「喋る剣」の魅力に迫る
Supergiant Gamesが2014年にPlayStation 4向けにリリースしたアクションRPG『Transistor』が、リリースから10年以上経った今もなお、多くのファンに愛され続けています。本作は、Supergiant Gamesが『Hades』で世界的な評価を得るはるか前から、クールなストーリー、独特の世界観、美しいアート、そして心に残る音楽で大ヒットしました。特に、主人公レッドの相棒となる「喋る剣」トランジスターが、このゲームに独自の魅力を与えています。
魅力的な「喋る剣」の誕生秘話
『Transistor』の核となる「喋る剣」というアイデアは、Supergiant Gamesのクリエイティブディレクターであるグレッグ・カサヴィン氏が、2011年のE3からの帰路でアートディレクターのジェン・ジー氏と交わした会話から生まれたそうです。当初は「呪われた剣に大切な人の魂が宿るファンタジーゲーム」という構想でしたが、その後『Transistor』のSF世界に合う形でこのアイデアが採用されました。カサヴィン氏によると、1992年のRPG『Ultima 7: Forge of Virtue』や、マイケル・ムアコックの小説『エルリック・サーガ』に登場する意識を持つ剣「ストームブリンガー」からもインスピレーションを受けているとのことです。しかし、『Transistor』の剣は邪悪な悪魔ではなく、主人公レッドにとって大切な人の魂が宿った存在として描かれ、ゲーム冒頭のセリフからその愛情深い関係性が示されています。
ストーリーを彩るキャラクターと哲学
『Transistor』は、サイバーパンクとアール・ヌーヴォーが融合したような美しい街並みを舞台に、歌手である主人公レッドが声を失い、トランジスターとなった男性の意識と共に旅をする物語です。ゲーム冒頭の印象的なセリフは、何度も練り直された結果、最も効果的な形に削ぎ落とされたものだそうです。ゲームデザインの過程で多くの試行錯誤があったものの、それら全てが最終的な作品に繋がっているとカサヴィン氏は語っています。また、主人公レッドはほとんど話さず、その代わりにトランジスターが物語のテーマや会話を担い、プレイヤーにとっても常にそばにいる相棒として存在感を放ちます。ゲームの敵対勢力「カメラータ」の「全てが変わっても、何も変わらない」というスローガンも、10年以上経った今でもカサヴィン氏の心に深く刻まれているとのこと。このスローガンは、彼らの思想や街のあり方を表現しており、魅力的なアイデアから始まりながらも、その実現方法を見失ってしまった敵の姿を描いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2014年5月20日 |
| プラットフォーム | PlayStation 4、PC、Nintendo Switch、iOS |
| ジャンル | アクションRPG |