元スクエニ幹部が『ファイナルファンタジーXIV』のライブサービス経験を活かしきれていない現状に警鐘!新規層獲得には若者向けコラボと迅速な意思決定が必須と指摘
2026年05月23日 | #ゲーム | GamesRadar+
元スクウェア・エニックスのビジネス開発ディレクターであり、現Genvid CEOのジェイコブ・ナボク氏が、同社のIP戦略について自身の見解を表明しました。ナボク氏は、スクウェア・エニックスが『ファイナルファンタジーXIV』で培ったライブサービス運用のノウハウを持っているにもかかわらず、その強みを活かせていないと指摘しており、特に若い世代の新規プレイヤー獲得に課題があると考えているようです。
新規世代へのアプローチ不足
ナボク氏は、スクウェア・エニックスが「いかにして自分の子供にブランドへの関心を持たせるか」という問いを投げかけています。現在の同社の戦略では、『原神』のようなゲームに慣れ親しんだ若いプレイヤー層を取り込むのは難しいと感じているとのことです。氏は、ディズニーやRobloxのようなプラットフォームとのパートナーシップや、K-POPアイドルと『ファイナルファンタジー』のコラボレーションといった、若年層が触れる機会の多いコンテンツとの連携を提案しています。例えば、『フォートナイト』のK-POP Demon Huntersコラボモード「Demon Rush」のように、ゲームプレイやアート、サウンドに簡単な調整を加えることで、新しいファンを引きつけることができると説明しています。
意思決定の遅さとリスク回避
スクウェア・エニックスの現状について、ナボク氏は「行動が遅いことに慣れすぎており、迅速に行動した場合の状況を想像できない」と分析しています。社内の「お役所仕事」が多すぎることがイノベーションの妨げになっているとし、CEOの役割はその障壁を取り除き、イノベーションを促進することだと述べています。これは、元任天堂のマーケティング担当者が、任天堂がリスクを恐れて「真に創造的な部分」を埋もれさせていると指摘した意見にも通じるものです。ナボク氏は、2026年のスクウェア・エニックスの決算がカプコンやコナミと比較して「恥ずかしい」レベルだったと評価しており、『ドラゴンクエスト』のプロデューサーである市村龍太郎氏がかつて指摘した「安全なゲームへの過度な集中」が現状につながっていると考えているようです。