ゲーム開発者が陥る「実質無料」販売の落とし穴? 地域価格設定の怠慢で大手も売上損失の危機に直面しているとのこと
2026年05月26日 | #ゲーム | GamesRadar+
ゲーム開発者やパブリッシャーは、Steamをはじめとするプラットフォームでの価格設定において、地域ごとの価格調整を怠ることで大きな損失を被っていることが明らかになりました。特に通貨変動の激しい地域では、ゲームが「実質無料」で販売されているケースもあり、大手パブリッシャーでさえ売上を大きく逃していると、業界専門家が警告しています。
地域価格設定の落とし穴
多くの開発者は、アメリカやイギリスで設定した価格が自動的に他の地域の通貨に換算される「共通価格設定」を利用しています。しかし、通貨の大きな変動があると、その地域のゲーム価格が急落し、想定よりもはるかに安い価格で販売されてしまう問題が発生しています。例えば、ポーランドで地域ごとの価格調整を行わないと、販売数が大幅に抑制されることが確認されています。逆に、価格を適切に調整することで、売上が飛躍的に伸びたクライアントもいるとのことです。
大手パブリッシャーも例外ではない状況
この問題はインディーゲーム開発者だけでなく、大手パブリッシャーにも及んでいます。EAを例にとると、アルゼンチンでは一部のゲームで販売ユニットの40%が売上につながらず、「実質無料」で流通しているケースもあると指摘されています。これは、地域ごとの価格調整の仕組みが不十分であることに起因しており、特にXboxのようなプラットフォームでは、開発者が地域価格を更新する義務が課されていないため、通貨崩壊を経験した国々でこの問題が顕著に現れています。SteamやNintendo Switchでは、地域価格の更新を促すメカニズムがあるものの、依然として多くの開発者が適切な対応をしていません。この問題の解決は、ゲームの管理画面で数値を入力するだけの簡単な作業であるにもかかわらず、見過ごされているのが現状です。