カプコンがAI戦略を明かす!『バイオハザード: レクイエム』などヒット作連発の秘訣は「クリエイターの創造性解放」にあった
2026年05月27日 | #ゲーム #アプデ #発売 | DualShockers
2026年も引き続き、ゲーム業界のトップランナーとして目覚ましい活躍を見せているカプコンが、開発期間の長期化や高騰する開発費といった課題に対し、AI技術をどのように活用しているのかを明かしました。同社はAIをクリエイターの創造性を最大限に引き出すためのツールと位置づけ、アートそのものの生成ではなく、開発工程における定型業務の効率化に焦点を当てているとのことです。これにより、開発チームはより創造的な作業に集中できるようになり、質の高いゲームを安定してリリースできている背景が明らかになりました。
開発工程の複雑化とAIによる効率化
カプコンの井上慎一氏と阿部和樹氏のインタビューによると、現代のゲーム開発はコンテンツの規模拡大だけでなく、それに伴う定型業務の増加により、非常に複雑化していると語られています。例えば、以前は10箇所程度のチェックで済んでいた確認作業が、現在では数千箇所に及ぶこともあるそうです。このような膨大な定型作業は開発期間を長期化させ、クリエイターが本来注力すべき創造的な仕事から遠ざかる原因となっていました。カプコンは、この「創造的な作業に付随して発生する定型業務」をAIに代替させることで、開発プロセスを効率化するシステムを構築しています。AIが中間段階の処理を効率的にこなし、人間が入力と出力の品質保証を行うことで、クリエイターはゲームのビジョンや体験の創出により深く関われるようになっているとのことです。
カプコンが実践するAI活用事例
カプコンはすでに6〜8タイトルでこのAIプロセスを導入していると明かしています。彼らのAI活用の目的は、あくまで「ルーティンワークの置き換え」であり、アートの生成ではありません。品質の最終保証は常に人間が行い、AIは指示された内容に基づいて効率的な作業を実行する役割を担っています。このAIと人間の協調は、ブリザード・エンターテイメントが「より単調な作業」をAIに任せ、開発者の創造性を高めたいと表明していることや、スクウェア・エニックスがQA(品質保証)およびデバッグ作業の70%をAIで行うことを目指していることからも、業界全体のトレンドとなりつつあります。カプコンは、AIの利用がクリエイターの潜在能力を引き出す手段であることを丁寧に説明し、クリエイターやファンを大切にするメッセージを発信していくとしています。