Take-Two InteractiveのCEOが語る『GTA』シリーズの成功の秘訣と、元Rockstar従業員が挑み破れたヒット作創出の現実。『GTA6』のリリース時期と戦略の裏側を深掘り
『グランド・セフト・オート(GTA)』シリーズを手掛けるTake-Two InteractiveのCEO、Strauss Zelnick氏が、ヒット作を生み出すことの難しさについて語りました。特に注目されたのは、元Rockstar Gamesの従業員が『GTA』のような成功を収めようとして失敗した事例に言及した点です。これは、元Rockstar幹部Leslie Benzies氏が設立したBuild a Rocket Boyが開発した『MindsEye』を指している可能性が高いとされています。同作は長年の開発期間と大規模なメタバース構想にもかかわらず、バグが多く評価も低く、最終的には数百人の従業員が解雇されるという結果に終わっています。Zelnick氏は、エンターテインメント業界が成熟するにつれてヒット作を生み出すことはますます困難になっていると指摘しています。
ヒット作を生み出すクリエイティブな挑戦
Zelnick氏は、Rockstar Gamesのチームが大規模なヒット作を生み出し続けている一方で、他の多くの人々、特に元Rockstarの従業員がその成功を再現しようと試みているものの、今のところは達成できていないと述べています。しかし、これは将来的に不可能だという意味ではないとも付け加えています。技術の進化だけがゲームを変えるわけではなく、並外れた創造性を持つ個人やチームが現れて驚くべきことを成し遂げるだろうとしています。Take-Twoの目標は、そうした才能を自社のシステム内で活躍させることだと強調しました。
シリーズのリリース間隔とヒット作の維持
Zelnick氏は、『GTA6』のリリースまでの長い期間についても言及しました。彼は、他のゲームパブリッシャーとは異なり、Take-Twoはスポーツゲームを除いてフランチャイズを毎年リリースするような方針を取ってこなかったと説明しています。これは、Activisionの『Call of Duty』やUbisoftの『Assassin's Creed』のように、毎年新作を出すことを強制するようなモデルとは一線を画すもので、むしろリリース間隔の長さがシリーズの強みになっているとも示唆しました。2007年に彼がTake-Twoに入社した際、『GTA』はトップ5に入るタイトルではあったものの、ナンバーワンではありませんでした。しかし、毎年リリースされていた上位のフランチャイズがどうなったかを見れば、Take-Twoの戦略が正しかったとわかるとのことです。
Zelnick氏によると、『GTA5』は『GTAオンライン』の継続的なアップデートや新しいコンソール向けのリメイク版によって、リリースから長期間にわたり好調を維持しています。消費者の期待を高めることは良いことであり、シリーズのリリース間隔が空いているのは、知的財産にとって最高の作品を生み出すために必要な時間だと結論付けました。『GTA6』は度重なる延期を経て、今年11月にリリースされる予定で、Zelnick氏はリリース日が変更されることはないと改めて強調しています。