IO Interactiveが贈る『007 First Light』は映画とゲームの境界を曖昧にする究極のスパイ体験、一部ゲーム的な表現には課題も
2026年05月29日 | #ゲーム #発売 | GamesRadar+
IO Interactiveが手掛ける最新作『007 First Light』は、映画とゲームの境界線を曖昧にするような、まさにシネマティックな体験を提供しています。本作はチュートリアルからして洗練されたトレーニングモンタージュ風で、全体的なゲームの流れも非常にスムーズです。まるで映画『007 スカイフォール』を観ているかのようなペース配分で、ロード画面の代わりにカットシーンが挿入され、会話の途中でロンドンの地下室からベトナムの豪華リゾートへと舞台が移り変わるなど、従来のゲームとは一線を画す演出が特徴です。
スパイになりきる爽快感と課題
本作では、IO Interactiveのヒットマンシリーズで培われたサンドボックスのダイナミズムが随所に感じられます。高速カーチェイスや銃撃戦から、カクテルを混ぜたり警備員を欺いたりする場面まで、まさにジェームズ・ボンドになった気分を味わえるでしょう。しかし、この洗練された体験はゲーム全体に均等に広がっているわけではありません。特に格闘システムでは、ボンドは銃やコーヒーカップを投げつけたり、敵を壁に叩きつけたりと多彩なアクションが可能ですが、敵の攻撃はパリィ可能な黄金の光か、回避必須の赤色の光の2種類に限定されています。これにより、ゲーム後半になると格闘が単調になり、興奮が薄れてしまう場面も少なくありません。
没入感を損ねるゲーム的な要素
『007 First Light』は、プレイヤーがボンドとしてクールな行動に夢中になっている間は、格闘の単調さが気にならないよう設計されていますが、他にもゲーム的な表現が目立つ箇所があります。例えば、青や黄色のハッキリとした色合いでプレイヤーを誘導する演出は、時に露骨すぎて、まるで映画のセットを見ているかのように感じさせてしまうことがあります。また、一部の崖登りセグメントは、Xボタンを連打してプラットフォーム間を移動するだけで、他の部分のスピード感とは対照的に退屈さを感じさせます。これらの問題は、ゲーム全体の評価を大きく下げるものではありませんが、IO Interactiveが従来のゲームの慣習から距離を置こうとしている部分と、そうでない部分のギャップが、プレイヤーの没入感を損ねる要因となる可能性はあります。
究極のボンド体験を彩るガジェットと戦略
本作は、アクションゲームのスタイルと映画のようなストーリーテリングが完璧に融合した時、その真価を発揮します。ある驚くべきシークエンスでは、燃える地下室での乱闘から始まり、山腹でのカーチェイス、そして離陸中の飛行機を乗っ取るため厳重に警備された飛行場へとボンドが向かいます。同じレベルでは、腕時計ガジェットを使って飛行機の傾きを遠隔操作し、ゆるい貨物で敵を転倒させたり、ベイドアから投げ落としたりしながら、ボンド自身も操作できます。また、ブラフ機能を使えば、危険な状況を話術で切り抜けることも可能で、ステルスに新たな次元をもたらしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プラットフォーム | 未定 |
| 発売日 | 未定 |
| 開発 | IO Interactive |