Steam運営のValve社、独占禁止法違反訴訟で価格均一の強要が発覚か―UbisoftやWarner Bros.への圧力も明らかに
2026年06月02日 | #ゲーム | Eurogamer
PCゲームプラットフォーム「Steam」を運営するValve社が、独占禁止法違反で新たな訴訟に直面しています。この訴訟では、Valve社がUbisoftやWarner Bros.といった大手パブリッシャーに対し、他デジタルストアでの価格差をなくすよう圧力をかけていた実態が、法廷提出文書から明らかになったとのことです。Valve社は、PCゲーム市場における支配的な地位を不当に利用し、競争を阻害しているとされています。
大手パブリッシャーへの圧力の実態
Bloombergが報じた情報によると、訴訟の一環として提出されたメールや従業員の証言から、Valve社が他ストアでの安価な販売を防ぐため、いかに強硬な手段を講じていたかが示されています。たとえば、Ubisoftが自社のUplayストアで『レインボーシックス シージ スターターパック』をSteamよりも安価に提供した際、Valve社はUbisoftに対し、速やかに価格差を解消しないと『レインボーシックス シージ』の全エディションをSteamから削除すると通告したとされています。このスターターパックはSteamでは提供されておらず、Steamでの最安値はUplay版より大幅に高かったとのことです。
Warner Bros.にも同様の事態が
2017年には、Warner Bros.も同様の状況に陥りました。当時、『ミドルアース:シャドウ・オブ・ウォー』の発売準備を進めていた同社は、Valve社からSteamでの予約販売が削除されたと知らされたといいます。その理由は、他小売店と比較して価格が著しく高かったためと説明されたとのことです。Warner Bros. Interactive Entertainmentの社長であるDavid Haddad氏は、Valve社の不興を買わないよう、直接状況を解決しようと試みたとも報じられています。今回の訴訟では、Valve社のビジネス開発チームメンバーが、価格均一に関するポリシーは存在しないと主張していますが、訴訟を起こした開発者の一人に彼女が与えたとされる引用文を提示されても、その主張を維持しているとのことです。
Valve社はこれまでにも、市場での優位性を維持するために権限を乱用しているとして訴訟を起こされたことが何度かあります。他競合ストアとの価格均一を要求したとして告発されたのも、これが初めてではありません。最近では、『Counter-Strike 2』のルートボックスが違法なギャンブルに当たるとし、ニューヨークで提訴されたばかりでもあります。