『Tomb Raider: Legacy of Atlantis』の開発元が語る! ゲーム開発における生成AIの具体的な活用方法とは?テストアセット作成に限定して導入された背景を解説
2026年06月11日 | #ゲーム #発売 #イベント | Polygon
先日、Summer Game Fest 2026で発表された新作『Tomb Raider: Legacy of Atlantis』の開発元であるCrystal Dynamicsは、ゲーム開発における生成AIの使用について詳細を明らかにしました。以前から生成AIの使用が指摘され議論を呼んでいましたが、Crystal Dynamicsはあくまでテストアセットの作成に限定した使用であり、最終的なゲームのコンテンツは全て人間の手によって作られていると強調しています。
テストアセット作成に特化したAI活用
Crystal Dynamicsのエクスペリエンスディレクターであるジェフ・アダムス氏によると、生成AIはゲームの初期開発段階、特にレベルデザインにおけるオブジェクトの視覚化に活用されたとのことです。開発チームがゲーム内のオブジェクトのアイデアを持っていたとしても、それが実際にゲーム内で機能するかどうか、時間と労力をかけて開発者が一から作成する前に確認したいケースがあります。このような場合に生成AIツールを使用することで、アイデア段階のオブジェクトを素早くゲーム内に「可視化」し、その有効性を確認できます。もし視覚化されたオブジェクトが期待通りの効果を発揮すると判断されれば、そこから通常の開発パイプラインに移行し、人間の手によってコンセプトを練り上げ、最終的な製品として制作されます。
議論を呼ぶゲーム業界のAI活用
生成AIのゲーム開発への導入は、業界内で継続的に議論の的となっています。Larian StudiosやSandfall Interactiveといった著名な開発会社も、過去にAIの使用を公表した際にソーシャルメディアで批判の声が上がった経緯があります。今回の『Tomb Raider: Legacy of Atlantis』も、SteamページにAI使用の開示があったことで注目を集めました。Summer Game Fest 2026では、Crystal Dynamics以外にもSegaが『Crazy Taxi: World Tour』でAIを使用したことを認めており、Square Enixも『Kingdom Hearts Collection I-III』のカバーアートがAI生成ではないかと憶測を呼ぶなど、生成AIは今やゲーム開発のトレンドの一つとなっています。このような背景から、多くのスタジオが、一部の批判的な意見がある中でも、生成AIの技術が開発効率向上に繋がるとして、その活用を推進する姿勢を見せているようです。