Netflixが配信するFIFA公認サッカーゲーム『FIFA World Cup: Launch Edition』が発売!スマホで遊べるワールドカップタイトルはボリューム不足とグラフィックに課題か
2026年06月16日 | #ゲーム | VGC (review)
Netflix独占タイトルとして配信されたサッカーゲーム『FIFA World Cup: Launch Edition』は、開発期間の短さからか、完成度が低い状態でリリースされたと報じられています。本作は、FIFAとEAの提携解消後初の公式ゲームとして注目されていましたが、現状では多くの課題を抱えているようです。
開発状況とゲームモード
本作は、Delphi InteractiveとRefactor Gamesが共同で開発しました。Delphi Interactiveはライセンス管理を、Refactor Gamesは実際の開発を主に担当したと見られています。ゲームは「Launch Edition」と銘打たれており、Netflixは長期的な計画を持っているとされています。
現時点でのゲームモードは、通常の「キックオフ」モード、2026年ワールドカップのグループステージをプレイできる「トーナメント」モード、そして「PK戦」モードのみです。
操作性とゲームプレイ
本作はNetflixのクラウドストリーミングを通じてテレビやPCでプレイし、スマートフォンにインストールしたNetflixコントローラーアプリで操作します。ゲームパッドには対応していません。スマートフォンの画面左側が仮想スティック、右側がアクションボタンとして機能します。右側の大きな四角をタップでパス、長押しでスプリント、線を引いてクロスやシュート、指を離さずに線を引いてスルーパスといった操作が可能です。
操作自体はストリーミング環境を考慮すれば反応は良いものの、ゲーム内のコマンド実行が適切ではないと指摘されています。スルーパスは異常なほど成功しやすい一方で、クロスからのシュートはプレイヤーが指示を無視することが多く、シュートは30ヤード以上離れていれば高確率でゴール枠内に飛ぶとのことです。
難易度とグラフィック
本作には難易度設定がなく、非常に簡単に感じられるようです。原文筆者は、3試合目にしてスコットランド代表でスペイン代表に勝利できたと述べています。
グラフィックについては、PS3世代のサッカーゲームと比較しても見劣りすると評価されています。選手の外見は、一部のトッププレイヤーは識別できるものの、キャラクターモデルは非常に簡素です。公式ライセンスにより、ユニフォームや会場は正確に再現されていますが、解像度は低いとのことです。
実況と音楽
実況はClive TyldesleyとAndy Townsendが担当していますが、PS1時代のゲームのような古さを感じさせるとのことです。選手の名前の誤読や、国の名前が不自然に挿入されるなど、不自然な点が目立ちます。特に、Tyldesleyが特定の国について長々と語る間、ピッチ上で起こった出来事に対する実況が遅延し、45秒前のゴールに後から反応するといった問題も発生しているようです。
一方で、メニュー画面の音楽はCalvin Harris、MGMT、Museといったアーティストのライセンス楽曲が多数収録されており、唯一の成功点だと評価されています。しかし、Blurの「Song 2」やFatboy Slimの「Rockefeller Skank」など、過去のFIFAシリーズのテーマ曲も含まれており、皮肉にもそれらの過去作の方が本作よりも楽しめると原文筆者は述べています。
過去作との比較と今後の展望
本作は、EAが過去にリリースしたワールドカップ関連ゲームと比較して、機能面で大きく劣ると指摘されています。特に、28年前にリリースされたワールドカップ フランス98の方が多くの機能を備えていたことは、本作のポテンシャルが活かされていない現状を物語っているとされています。
Netflixは、本作が「Kickoff(キックオフ)」であり、今後時間をかけて進化していくと説明しています。コナミのeFootballがリリース当初の不評から改善されたように、本作もワールドカップ終了後にエンジンが改良され、今後のFIFAゲームに繋がる可能性は残されているとのことです。しかし現状では、世界最大のスポーツイベントの公式ゲームとしては、完成度が著しく低いと結論付けられています。