セガ、人気スマホゲーム『Angry Birds』のRovio Entertainment買収が計画通りに進んでいないことを公表し、モバイル市場の激変を要因に約2億ドルの減損損失を計上
セガサミーホールディングスが、人気スマホゲーム『Angry Birds』の開発元であるRovio Entertainmentの買収について、当初の計画通りの成果が得られていないことを明らかにしました。同社は2023年4月にRovioを約10億ドルで買収する計画を発表し、同年9月には買収が完了していましたが、直近の決算報告書で、買収に関連する約2億ドルの減損損失を計上したとのことです。これは、世界のモバイルゲーム市場の急速な変化と競争激化が主な原因として挙げられています。
モバイルゲーム市場の激変と競争激化
セガはRovioを、モバイルゲーム分野における強力な開発・運営能力を持つ企業として、将来の成長を期待して買収しました。しかし、買収後のモバイルゲーム市場は予測を上回るスピードで変化し、短期間のうちに複数の大型タイトルが登場し、顧客獲得競争が激化しています。この結果、Rovioは当初計画していた事業展開を進めるのが困難になり、収益性が当初の予測を下回る事態になったとセガは説明しています。これにより、買収で得られたRovioの価値が当初の想定よりも「著しく」低下したと判断され、減損損失の計上につながったとしています。
損失計上と今後の見通し
今回の減損損失は、Rovioの買収に関連する「回収可能額」が大幅に減少したことによるものです。具体的には、セガはRovioの価値を約2億ドル(約304億円)減損し、買収時の金額から約2億ドル低い評価額に変更しました。セガサミーホールディングスは、今回の減損損失と営業利益予測の修正を株主に通知しており、モバイルゲーム事業における課題に直面していることを認めています。一方で、セガは『ソニック』シリーズなどの主要IPが引き続き好調であることも強調しており、例えば『Sonic Racing: CrossWorlds』は2025年9月の発売時に高評価を得ています。Rovio以外にも、セガは『Company of Heroes』開発元のRelic Entertainmentや、『Two Point Campus』開発元のTwo Point Studios、『ペルソナ』シリーズで知られるアトラスなど、多数の有力スタジオを傘下に収めています。