『Doom』『Duke Nukem 3D』の伝説的作曲家ボビー・プリンス氏が81歳で逝去、ゲーム音楽界に多大な影響を与えた偉大な功績を振り返る
『Doom』や『Duke Nukem 3D』といった90年代のクラシックゲームの作曲家として知られるボビー・プリンス氏が、81歳で亡くなったことが報じられました。彼の家族が6月16日火曜日に死去したことを確認しており、訃報では「ドルウッドとその先にある無数の『アースエンジェル』に対し、ボビーが病気の間、彼を取り囲んだ祈り、優しさ、励まし、そして愛情深いケアに心からの感謝を表明したい」と述べています。病気の詳細については触れられていません。
伝説的ゲームミュージックの功績
プリンス氏は、1992年の『Wolfenstein 3D』や1993年の『Duke Nukem 2』といった作品を手がけ、90年代のビデオゲームの雰囲気を形作る上で重要な役割を担いました。特に『Doom』と『Doom 2』では、メタルを基調としたサウンドトラックでゲーム業界にその名を刻み、その音楽は近年の『Doom』シリーズだけでなく、数十年にわたる数えきれないほどの他のゲームにも影響を与えています。また、『Duke Nukem 3D』、『Realms of Chaos』、『Rise of the Triad』といった作品でも作曲を担当しています。
『Doom』サウンドトラックの殿堂入り
プリンス氏のゲーム業界でのキャリアは、id Softwareや3D Realmsといった開発元との協業を通じて築かれました。彼の代表作である『Doom』のサウンドトラックは、わずか2ヶ月前に全米録音資料登録簿に登録されたばかりです。登録時の声明では、「アドレナリンがほとばしるサウンドトラック」がその人気に不可欠だったとされており、「1993年当時のサウンドカードドライバーの限界にもかかわらず、プリンスは悪魔を倒し地獄を行き来するゲームの旅に完璧なリフを奏でる伴奏を作曲しました」と評されています。さらに、MIDIの知識を活かし、異なるMIDI周波数に効果音を割り当てることで、音楽と効果音がぶつからないように工夫したとされています。この『Doom』のサウンドトラックは、数えきれないほどのリミックスを生み出し、将来のゲーム作曲家の基盤を築きました。
業界からの追悼メッセージ
プリンス氏の逝去を受け、彼の友人、家族、そして共同制作者たちは、ソーシャルメディアを通じて多くの追悼メッセージを寄せています。『Doom』の共同デザイナーであるジョン・ロメロ氏は、「Romero Gamesの全員が、ボビー・プリンス氏の逝去を知り、深く悲しんでいます。彼はゲームと私の人生に信じられないほどの足跡を残しました」とコメント。3D Realms/Apogee Softwareの共同創設者であるジョージ・ブラッサード氏は、「ボビーは多作なクリエイターでした。彼の作品群を振り返ると、初期のシェアウェアゲームにおけるハンス・ジマーのような存在でした。そしてそれは、音楽と、当時登場したばかりのビデオゲームに対する彼の情熱から生まれたもので、趣味として始まり、弁護士であったこととは正反対でした」と語っています。また、同じく『Doom』の作曲家であるアンドリュー・ハルシュルト氏も、「ボビーは愛とポジティブさを広めることに尽力していました。彼は皆が仲良くすることを望んでいました。私の仕事を非常に応援してくれました。彼の作品をカバーする特権を与えられたことを心から光栄に思います。安らかにお眠りください、ボビー・プリンス」と追悼の意を表しています。