『Doom』の伝説的作曲家ボビー・プリンス氏が81歳で逝去、ゲーム音楽の発展に多大な貢献を残す功績を振り返る
2026年06月20日 | #ゲーム | DualShockers
ビデオゲームサウンドデザイナーであり作曲家、弁護士、そしてベトナム戦争の退役軍人でもあったロバート・キャスキン・“ボビー”・プリンス3世氏が、2026年6月16日火曜日に81歳で逝去されました。現代のゲーマーには馴染みが薄い名前かもしれませんが、氏の作品は世界中のゲーマーに聞かれており、特に1993年の画期的なファーストパーソンシューター『Doom』の象徴的なオリジナルサウンドトラックを手掛けたことで知られています。
ビデオゲーム音楽界の巨星が逝去
プリンス氏の逝去は、氏のオリジナル『Doom』サウンドトラックがアメリカ合衆国議会図書館のナショナル・レコーディング・レジストリに永久保存されることが決定したわずか1ヶ月後のことでした。ビデオゲームのサウンドトラックが同図書館に殿堂入りするのは、『スーパーマリオブラザーズ』(1985年)と『マインクラフト』(2011年)に続き3例目となり、氏の功績が改めて評価されていた矢先の出来事でした。id Softwareの共同創設者であり『Doom』のデザイナーであるジョン・ロメロ氏は、X(旧Twitter)にて「Romero Gamesの全員がボビー・プリンス氏の逝去を知り、深く悲しんでいます。彼はゲームと私の人生に信じられないほどの足跡を残しました」と追悼の意を表しています。
輝かしいキャリアと後世への影響
プリンス氏のゲーム業界でのキャリアは、1991年にid SoftwareのFPS『Catacomb 3-D』のサウンドトラックを手掛けたことから始まりました。その後も『Commander Keen in Goodbye, Galaxy』『Commander Keen in Aliens』『Wolfenstein 3D』『Doom』『Doom II』など、数々のid Softwareタイトルで作曲を担当しています。また、id Software作品以外にも『Duke Nukem II』『Hexxagon』『Pickle Wars』『Zorro: A Cinematic Action Adventure』『Duke Nukem 3D』『Duke Nukem 64』といった1990年代の人気ゲームのサウンドトラックも手掛けており、その功績は多岐にわたります。氏のヘビーメタルに影響を受けた作品は、2016年の『Doom』におけるミック・ゴードン氏の楽曲にも直接的な影響を与え、『Doom: The Dark Ages』でも氏の楽曲の要素が聞かれるとのこと。プリンス氏のマスターピースともいえる楽曲は、ビデオゲーム音楽が芸術作品として認識されるようになるまでの時間を短縮し、火星やそれ以外の場所で悪魔を素早く斬り刻む際に聴くべきサウンドとして永遠に語り継がれていくでしょう。