← 最新記事一覧

EAがサウジアラビア政府系ファンドによる買収目前に再び大規模な人員削減を実施、ゲーム業界に広がる波紋とAI導入の影

2026年06月23日 | #ゲーム #ニュース | Eurogamer

EAがサウジアラビア政府系ファンドによる買収目前に再び大規模な人員削減を実施、ゲーム業界に広がる波紋とAI導入の影

大手ゲームパブリッシャーであるエレクトロニック・アーツ(EA)が、今年に入って3度目となる人員削減を実施したことが明らかになりました。具体的な人数は明らかにされていませんが、採用、カスタマーサポート、トラスト&セーフティ、ITチームなど、多岐にわたる部門のスタッフが対象とされているとのことです。今回の人員削減は、サウジアラビア政府系ファンドによるEA買収が間近に迫っている中で行われたもので、業界内外に大きな波紋を呼んでいます。

広がる人員削減と背景

今回の人員削減は、Kotakuの報道によって最初に伝えられ、その後、複数の元従業員が自身のソーシャルメディアで退職を公表したことで裏付けられています。特に、米国国内外のリモートワーカーが多く含まれているとされており、働き方の多様化が進む中で、こうした動きが注目されます。EAは現在、この件についてコメントを控えています。今回の動きの背景には、AI技術の積極的な導入と、サウジアラビア政府系ファンドによる大規模な買収計画があります。EAのCEOであるアンドリュー・ウィルソン氏は、2024年末にAIを「事業の核」と位置づけ、100以上のAIプロジェクトが進行中であると発言していました。AIによる効率化が人員削減の理由の一つとされている可能性も指摘されており、これはゲーム業界に限らず、多くの企業で見られる傾向です。

サウジアラビアによる大規模買収の行方

サウジアラビア政府系ファンド(Public Investment Fund)によるEAのレバレッジド・バイアウト(LBO)は、数ヶ月以内に完了すると見られています。この買収が成立すれば、サウジアラビアがEAの93.4%を所有することになり、史上最大の買収案件となる見込みです。2025年9月に発表されたこの買収は、サウジアラビア政府やドナルド・トランプ元米大統領の義理の息子であるジャレッド・クシュナー氏の関与もあり、大きな抵抗なく進むと予想されていました。しかし、ゲーム業界の労働組合や人権団体からは、この買収計画に対して抗議の声が上がっています。現在のところ、買収がいつ完了するのか、そして買収後にEAの現従業員がどれだけ残るのかは不透明な状況です。