『ELDEN RING』の成功を巡り、フロム・ソフトウェア親会社KADOKAWAで株主とCEOが激しく対立。利益流出が議論の焦点に
2026年06月24日 | #ゲーム #発売 | Eurogamer
フロム・ソフトウェアの親会社であるKADOKAWAを巡って、現在、株主間で激しい対立が勃発しています。『ELDEN RING(エルデンリング)』の莫大な成功が、現CEOである夏野剛氏の続投の是非を巡る議論の中心となっている状況です。この攻防は、KADOKAWAの年次株主総会で顕在化しており、過去の投資と将来の戦略が見直されることになります。
『エルデンリング』の海外パブリッシングが焦点に
香港の投資会社であるオアシス・マネジメントは、KADOKAWAの株式を徐々に買い増し、先日13.76%を取得したことで筆頭株主となりました。この強力な影響力を持つオアシス・マネジメントは、『ELDEN RING』が記録的な成功を収めたにもかかわらず、「利益の流出」が発生したと主張しています。KADOKAWA傘下のフロム・ソフトウェアが日本国内のパブリッシングを担当する一方で、海外パブリッシングをバンダイナムコエンターテインメントが手掛けていたことが、利益流出の原因だとしています。昨年3,000万本以上のセールスを達成し、数々のゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞した同作の成功は、オアシスから見れば、追加の利益機会を逃したことになるとのことです。
CEO続投の是非を巡る攻防
オアシス・マネジメントがこの議論を主導していますが、他の投資家も同様の意見を表明しています。議決権行使助言会社であるISS(Institutional Shareholder Services)は、「夏野氏の後任を見つけるには時間がかかるかもしれないが、これは受け入れる価値のある課題だ」と述べています。一方、夏野CEOと彼を支持する人々は、彼の解任が会社に混乱をもたらすと主張しています。昨年、夏野氏は年次株主総会で90%の支持を得ており、KADOKAWAの取締役会は、会社が大規模な改革を行っている最中に彼を解任することは、事態を複雑にすると反論しています。しかし、KADOKAWAがそもそも改革を必要としていること自体が、オアシスの主張を裏付ける形となっています。KADOKAWAは近年苦戦しており、『ELDEN RING』が発売された2022年の自己資本利益率(ROE)9.4%と比較して、2025年にはわずか0.5%にとどまっています。また、2024年にはデータ侵害に見舞われたほか、フリーランス労働者の労働条件に関する調査も受けているとのことです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| KADOKAWA筆頭株主 | オアシス・マネジメント |
| オアシス・マネジメント保有株式比率 | 13.76% |
| 『ELDEN RING』全世界販売本数 | 3,000万本以上 |