『Discord』、英国ユーザー向け年齢確認プロセス変更でプライバシー懸念が浮上:動画自撮りデータが一時的にデバイス外に保存される可能性
2026年02月15日 | #ゲーム #アプデ | Eurogamer
Discordは、イギリスのユーザー向けに年齢確認プロセスの変更を発表しました。これまでは動画自撮りによる年齢確認データがユーザーのデバイスから離れることはないとされていましたが、新たなサービスプロバイダーの導入により、このデータが一時的にデバイス外に保存される可能性が出てきました。この変更は、Discordが全ユーザーに対して「10代デフォルト」のアプローチを導入し、特定のコンテンツや機能へのアクセスを制限する一環として行われるものです。
年齢確認プロセスの詳細と変更点
新しい年齢確認は3月上旬から段階的に全世界で導入されます。ユーザーは顔認証による年齢推定、または身分証明書の提出のいずれかで年齢確認を行う必要があります。年齢確認が完了しないと、不適切なコンテンツフィルターの解除、年齢制限のあるチャンネルやサーバー、アプリコマンドへのアクセス、Discordサーバーのステージでの発言、知らない人からのメッセージ受信などが制限されます。当初、Discordは動画自撮りデータがデバイスから離れることはなく、提出された身分証明書も迅速に削除されると説明していました。しかし、イギリスのユーザー向けFAQでは、年齢保証ベンダー「Persona」による処理が行われる「実験」に参加している可能性があり、自撮りデータが「一時的に最大7日間保存された後、削除される」と記載されています。
データプライバシーに関する懸念
この変更に対し、イギリスのユーザーからはデータプライバシーに関する懸念が表明されています。特に、Personaというベンダーの背後にある投資ファンドには、Palantir創設者であるピーター・ティールの名前が含まれており、Palantirが米国の連邦機関で利用されているデータおよび監視企業であること、そしてティール氏の名前がエプスタインファイルに2000回以上登場することなどが指摘されています。Discordは、以前のパートナーであるk-IDと協力していた際には、個人情報や動画自撮りを永続的に保存しないことを明言していました。しかし、Personaによる「実験」に参加するユーザーに対しては、同様の確約がないことから、ユーザーの不安を煽っています。なお、2023年10月には、Discordのサポートチームが利用するサードパーティの顧客サービスシステムがハッキングされ、政府発行のIDを含む一部のユーザー個人データが漏洩する事件も発生しています。