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「GTA3の制作費は500万ドルだった」―『ラスアス2 リマスタード』や『スター・ウォーズ ジェダイ:サバイバー』を手掛けたアーティストが、ゲーム業界は「1億ドル以下は小規模」と見なされるようになり、リスクとクリエイティビティが失われつつあると警鐘を鳴らす

2026年02月17日 | #ゲーム #ニュース | GamesRadar+

「GTA3の制作費は500万ドルだった」―『ラスアス2 リマスタード』や『スター・ウォーズ ジェダイ:サバイバー』を手掛けたアーティストが、ゲーム業界は「1億ドル以下は小規模」と見なされるようになり、リスクとクリエイティビティが失われつつあると警鐘を鳴らす

近年、ゲーム業界は度重なる大規模なレイオフと、新作タイトルの売上不振に直面しており、厳しい状況が続いています。この状況に対し、『The Last of Us Part II Remastered』や『Star Wars Jedi: Survivor』など、数々の有名タイトルに携わってきたキャラクターアーティスト、デル・ウォーカー氏が、その根本的な原因はゲーム開発にかかる膨大な費用にあると指摘しています。

開発費用高騰が業界を圧迫

ウォーカー氏は、現在のAAAタイトルの開発費が「1億ドル以下だと『小規模』と見なされる」と述べ、往年の名作『グランド・セフト・オートIII』が約500万ドルで開発されたことと比較して、ゲーム業界の費用感覚が大きく変化していることを強調しています。実際、『アサシン クリード シャドウズ』や『ボーダーランズ4』といった最近のブロックバスター級のタイトルは、開発費が1億ドルを超えているとされており、この傾向が業界全体の「リスクを冒さない」姿勢を助長しているとのことです。

中規模タイトルの減少とクリエイティビティの停滞

ウォーカー氏は、この開発費の高騰が「レースゲームやエクストリームスポーツ、あるいは奇抜な中規模ゲームが少なくなる」原因だと指摘しています。パブリッシャーは、ライブサービス型ゲームのように「数学的に成功が約束されている」と判断できるもの以外には、巨額の投資を正当化できなくなっていると彼は分析しています。結果として、「リスクの少ないクリエイティブな作品」や「2年がかりの情熱的なプロジェクト」が減少し、スキン販売が収益の柱となるような「継続率重視のゲーム」や、「80時間超えの骨太な大作」が市場を支配する傾向にあると述べています。その一方で、Steamなどのプラットフォームにはインディーゲームが溢れかえり、埋もれてしまう作品も多いとのこと。ウォーカー氏は、「トップは肥大化し、ボトムは混沌として騒がしい。中間層はただ死んでいくだけだ」と現状を憂いています。

項目 内容
『GTA3』開発費(推定) 約500万ドル
現在のAAAタイトル開発費(小規模とされる目安) 1億ドル以下