元PlayStationトップが語るゲーム業界の未来:「GTA6」の成功だけでは不十分、多様なプレイヤー層を取り込むためのゲーム開発が急務に
2026年07月16日 | #ゲーム #発売 | GamesRadar+
元PlayStationのトップ、ショーン・ライデン氏が、今後のゲーム業界の方向性について、興味深い見解を語っています。同氏によると、たとえ『グランド・セフト・オート6』(以下、『GTA6』)のような超大作が大きな影響力を持つとしても、開発者は「AAAゲームに興味のない層」にもっと目を向けるべきだと指摘しています。
「AAAゲーム」だけではリーチが狭まる?
ライデン氏は、Kotakuのインタビューに応じ、将来的なPlayStation 6を想定した場合、フレームレートの向上やレイトレーシングの強化といった「漸進的なハードウェアの進化」だけでは不十分だと述べています。新しいハードウェアへの投資を正当化するためには、それを動かすソフトウェアが重要であるとのことです。氏は「ゾンビもの、スペースマリーンもの、あるいは長剣を振り回す騎士とドラゴン」といった人気ジャンルに偏り、多様性が失われつつある現状に警鐘を鳴らしています。もちろん、『GTA6』はゲーム業界に「隕石が衝突するような」大きな影響を与えるだろうとしながらも、世の中には『GTA』に全く興味がない人々もたくさんいることを強調しています。
音楽業界から学ぶべき「広いリーチ」の重要性
ライデン氏は、ゲーム業界が「何十億ドル規模」の巨大市場であると自負している一方で、その「社会的インパクト」は逆であると指摘しています。音楽業界を例にとり、収益面ではゲームや映画、テレビに劣るものの、誰もがお気に入りの曲を持っているように、最も広い層にリーチしているエンターテイメントカテゴリであると説明しました。ゲーム業界は常に「同じ人々からより多くのお金を得ている」だけで、新しい層を取り込めていない現状を憂慮しており、「『コール オブ デューティ』、『グランド・セフト・オート』、『グランツーリスモ』に興味がない人々に、同じようなゲームを出し続けても、当然ながら彼らに響くことはないだろう」と語っています。
より多様なゲーム開発の必要性
この状況を打破するためには、「より多くの人々に向けたゲームを開発する必要がある」とライデン氏は提言しています。そのためには、多様な背景を持つ人々がゲーム開発に携わり、様々な場所から新しいアイデアが生まれるべきだと主張しています。「ウルグアイ産のゲームはどんなものか、ブルガリアにはどんなゲームデザイナーがいるのか」といった、グローバルで多様な視点を取り入れることの重要性を説いています。