ソニーのパッケージ版廃止方針が波紋を呼ぶ中、新作『Marvel's Wolverine』のトレーラーが批判の標的に。インディーデベロッパーにも影響が拡大し、業界全体への不満が噴出する事態に
2026年07月18日 | #ゲーム #発売 | Polygon
ソニーは、今後発売される新作ゲームのパッケージ版ディスク生産を2028年から停止すると発表し、この方針に対し多くのゲームファンから強い反発の声が上がっています。そんな中、PlayStationが公開した新作『Marvel's Wolverine』の最新トレーラーが、その反発の新たなターゲットとなってしまいました。トレーラーでは新キャラクター「レディ・デスストライク」の登場が確認でき、ウルヴァリンが激しく戦う様子が描かれていますが、コメント欄はソニーへの批判で埋め尽くされています。
パッケージ版廃止への抗議が集中
今回のトレーラーコメント欄では、ウルヴァリンが物理的な写真を失うことに激怒する描写が、ソニーのパッケージ版廃止方針と皮肉な形で結びつけられています。「ウルヴァリンは本当にフィジカルだったね、彼にはディスクみたいな存在感がある」といった皮肉めいたコメントが上位を占め、パッケージ版の継続を求める声や、ソニーへの批判、ゲームの不買を表明する意見が多数を占めています。この状況を受け、『Marvel's Wolverine』の開発元であるInsomniac Gamesは、本作がパッケージ版としてディスク付きでリリースされることを改めて確認せざるを得なくなりました。
インディーデベロッパーにも影響
ソニー傘下のInsomniac Gamesが批判の対象となるのは当然の流れとも言えますが、この反発はますます広がりを見せ、他のデベロッパーにも影響を及ぼしています。PlayStationの公式アカウントがマルチプラットフォームゲームのコンテンツをリポストしたことで、それらのゲームも批判の標的になるケースが増えています。例えば、協力プレイゲーム『Hela: of Mice & Magic』のXアカウントは、トレーラーコメント欄がソニーへの怒りで溢れかえった後、「フィジカルリリースを検討中」と発表しました。また、アクションプラットフォーマー『Duskfade』の開発チームも同様の状況に陥り、「我々もパッケージ版ゲームが大好きです!しかし、小規模なインディーチームとしては、まずデジタル版のローンチがどうなるか見てからでないと、パッケージ版の制作は現実的ではありません」とコメントしています。大手企業ではないインディーデベロッパーにとって、パッケージ版の制作はコストや流通の面で非常にハードルが高いという実情も浮き彫りになっています。
業界全体への不満と今後の動向
この状況は、ソニーに対する不満から、デジタル所有の現状と業界全体への不満へと拡大しています。一部のゲームでは、物理版への需要が急増していますが、供給が追いつかないケースも出ています。『Mortal Shell 2』のパブリッシャーであるPlaystackは、限定物理版がほぼ完売し、追加生産の保証がないと明かしています。今年後半には『Grand Theft Auto 6』のような大規模タイトルもパッケージ版ディスクなしでリリースされる予定であり、プレイヤーが企業への批判を止める気配はありません。