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インディー開発者が自らモーションキャプチャーに挑戦! ローグライトFPS『Soulslinger: Envoy of Death』の制作舞台裏が明らかに

2026年02月20日 | #ゲーム #発売 | Xbox Wire EN

インディー開発者が自らモーションキャプチャーに挑戦! ローグライトFPS『Soulslinger: Envoy of Death』の制作舞台裏が明らかに

Elder Gamesの創設者であるEde Tarsoly氏は、同社が開発したローグライトFPS『Soulslinger: Envoy of Death』において、モーションキャプチャーを駆使してキャラクターアニメーションを制作したことを明かしました。なんと、ゲーム内の男性キャラクターはTarsoly氏自身が、女性キャラクターは彼の妻が演じているとのこと。インディー開発者でありながら、高クオリティなカスタムアニメーションを実現したその舞台裏が語られています。

インディー開発者が実現したカスタムモーションキャプチャーの舞台裏

Tarsoly氏は幼少期からモーションキャプチャーに魅了されており、『ロード・オブ・ザ・リング』の制作現場を見て以来、いつか自分でもやってみたいと夢見ていたそうです。その夢が、パブリッシャーであるHeadupのおかげでモーションキャプチャースーツを購入できたことで現実となりました。彼らが使用しているのは、手首、頭、全身の関節にセンサーを装着するタイプのスーツで、専用ルーターを介してリアルタイムで動きがPCに反映される仕組みです。記録ボタンを押せば、すぐにモーションがキャプチャーされる手軽さも魅力としています。

数週間の準備と1日のパフォーマンス

アニメーション制作で最も時間がかかるのは準備段階とのこと。通常、半年先までの予定を立てていますが、開発中に変更が生じることもあります。カットシーンの制作は、他の開発作業を中断して2〜3週間集中して行われます。特に長尺のプリレンダリングシネマティクスでは、3Dモデルやスクリプト、ボイスラインを事前に完璧に準備しておく必要があります。脚本家であるMichelle Clough氏は、非常に詳細なスクリプトを作成し、「これをクールに」といった演技指導のメモも添えるそうです。Tarsoly氏は、演技の前に3〜4日かけて徹底的に練習し、完璧な動きを追求します。例えば、パイレーツキャラクターの導入シーンは、2分間のノーカットシーンで、最後の動きまで綿密に準備されたとのことです。また、声優には事前にスクリプトを送って演技を録音してもらい、その音声に合わせてアニメーションを制作することで、声優が自由に演技できる環境を整えています。Tarsoly氏自身も、悪役は直立で計算高い動き、主人公は自然な動き、パイレーツは非常にアニメーション的で表情豊か、といったようにキャラクターごとに異なる動きのスタイルを確立しているそうです。準備と練習を終えれば、実際のレコーディングはわずか1日で完了し、通常2〜3テイクで完璧な記録が得られるとのこと。その後、Unreal Engineにインポートし、カメラとキャラクターの配置にさらに2日を要します。

見えないものを可視化する創意工夫

モーションキャプチャーでは、銃を構えるシーンなどで小道具の重さが重要になります。リアリティを追求するため、ゲーム内のリボルバーの金属製レプリカを使用したり、巨大なナイフの代わりに大きなパン切りナイフを使ったりと工夫を凝らしています。また、魔法でキャラクターが後ろに引っ張られるシーンでは、妻が腕にロープを結びつけてTarsoly氏を引っ張り、彼が抵抗することで、魔法に引っ張られているように見えるアニメーションを制作しました。空中を浮遊する敵のシーンでは、箱を積み重ねてその上で演技したとのことです。さらには、魔法でキャラクターが吹き飛ばされるシーンでは、マットレスを敷いて実際に転倒するスタントも行われました。これについては、「正確にやろうとすると、かなり滑稽に見える」と語り、もう二度とやりたくない、と冗談交じりにコメントしています。

項目 内容
プラットフォーム Xbox Series X
ジャンル ローグライトFPS
開発元 Elder Games