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フィル・スペンサー氏引退後のXbox Game Passはどうなる?料金体系の複雑化と今後の展望に注目が集まる

2026年02月22日 | #ゲーム #発売 | Polygon

フィル・スペンサー氏引退後のXbox Game Passはどうなる?料金体系の複雑化と今後の展望に注目が集まる

Microsoft GamingのCEOであるフィル・スペンサー氏が先日引退を表明しました。Xboxでの25年間、そしてMicrosoft全体で約40年間のキャリアに幕を下ろすことになります。彼の功績は多岐にわたりますが、中でもXbox Game Passの導入は非常に大きな影響を与えました。今回、Xboxが経営体制の移行期を迎える中で、Game Passが今後どうなっていくのか、注目が集まっています。

Game Passの軌跡と変遷

Xbox Game Passは2017年にサービスを開始しました。月額料金を支払うことで、Netflixのようにオンデマンドでゲームをダウンロードして遊べるという画期的なサービスとして登場し、当初は提供タイトルも少なかったものの、2018年からはXboxの一部のファーストパーティタイトルが発売日同日にGame Passライブラリに追加されるようになりました。これにより、『Forza Horizon 4』、『Sea of Thieves』、『State of Decay 2』といったAAAタイトルが発売日からGame Passでプレイ可能になり、新作ゲームの購入に対する考え方が大きく変わったとされています。また、パンデミックによる巣ごもり需要も相まって、Game Passは「ゲーム業界で最高の取引」と評されるほど人気を博し、導入当初は最初の1ヶ月が1ドルという破格の価格設定も相まって、多くのユーザーを獲得しました。

料金体系の複雑化と懸念

しかし、サブスクリプションモデルの常として、魅力的な条件で加入者を募った後は、段階的に価格が引き上げられる傾向にあります。2023年初頭には1ドルのお試し期間が終了し、その後すぐに値上げが行われました。長らく基本ティアが月額10ドル、プレミアムティアが月額15ドルでしたが、2024年7月にはGame Passの料金体系が5つのティアに再編され、どのティアで何が含まれるのかが分かりにくくなったと指摘されています。特に、Game Passの最大の売りであったXbox Game Studiosの発売日同日配信タイトルは、最も高価なXbox Game Pass Ultimate(月額20ドルに値上げ)でのみ利用可能となりました。さらにその1年後には、再び価格改定とティアの再編が行われ、現在Xbox Game Pass Ultimateは月額25ドルとなっています。これにより、Game Passのユーザーからは値上げに対する不満の声が上がっており、サブスクリプションの解約を宣言する動きも見られました。

Game Passの今後の展望

MicrosoftはGame Passの加入者数や収益性について、これまで透明性のある情報開示をしてきたとは言えません。2021年には37%の成長を報告したものの、具体的な加入者数は不明でした。2022年には2500万人、2024年の最新の推定では約3400万人とされていますが、各ティアの加入者数の内訳は公表されていません。Game PassがXbox事業全体やMicrosoftの経営戦略の中でどのような位置づけにあるのか、その全体像は依然として不透明です。サービスがなくなることはないだろうと予想されていますが、今後、新しいXbox責任者アシャ・シャルマ氏が、発売日同日配信の新作XboxゲームがGame Passで十分な利益を上げられないと判断する可能性も指摘されています。最新の『Call of Duty: Black Ops 7』の売り上げが振るわなかったことも、こうした懸念を強める要因となっています。とはいえ、Game Pass自体がXboxの年間収益の5分の1を占めているという情報もあり、最大の魅力である発売日同日配信を完全に廃止すれば、加入者が解約する理由をさらに与えることになります。今後もGame Passの動向には注目が集まるでしょう。