物議を醸したFMVホラーゲーム『Night Trap』が現代のゲームデザインに与えた影響を再評価! 監視カメラシステムとマルチエンディングの先駆けとしての革新性を解説
2026年02月22日 | #ゲーム #発売 | Polygon
かつてセガCDのローンチタイトルとして登場し、物議を醸したFMV(フルモーションビデオ)ホラーゲーム『Night Trap』が、現代のゲームに与えた影響について再評価されています。この作品は、実写映像を使い、プレイヤーが監視カメラシステムを操作して、屋敷に侵入する吸血鬼から少女たちを守るというユニークなゲームプレイが特徴です。特に、その過激な内容が1993年の米国議会公聴会で取り上げられ、ESRB(エンターテインメントソフトウェアレーティング委員会)設立の一因となったことでも知られています。
論争を呼んだゲームプレイと内容
『Night Trap』は、プレイヤーが監視カメラを切り替えながら、適切なタイミングでトラップを作動させて吸血鬼を捕らえることが目的です。もしトラップ作動に失敗すると、少女たちが吸血鬼に襲われるシーンが流れます。これらのシーンは現代の基準から見れば比較的穏やかなものですが、発売当時は過激だとされ、特に任天堂は本作を「社会に存在すべきではない」とまで批判していました。しかし、その後の2017年にはPS4とPCで、2018年にはPS VitaとNintendo Switchでも25周年記念エディションがリリースされており、時代の変化とともに受け止め方も大きく変わったことがうかがえます。
現代ゲームへの意外な影響
『Night Trap』の真価は、その後のゲームデザインに与えた影響にあります。例えば、『Five Nights at Freddy's』のような監視カメラを使いセキュリティシステムを操作するホラーゲームや、『The Walking Dead』、『Detroit: Become Human』、『Until Dawn』、さらには『Baldur's Gate 3』といった、プレイヤーの選択や失敗が物語の展開に影響を与え、複数のエンディングに繋がるゲームの先駆けとも言えるでしょう。当時の多くのゲームが「ゲームオーバー」でやり直しを強いる中、『Night Trap』はキャラクターが死亡しても物語が進行し、プレイヤーにその結果を受け入れさせるという、当時としては画期的なシステムを採用していました。
ユーモアとノスタルジーに満ちた体験
現代の視点で見ると、『Night Trap』は決して残虐なホラーゲームではありません。むしろ、1980年代に撮影された実写映像には独特のノスタルジーがあり、登場する吸血鬼「オーガー」のコミカルさや、主人公を演じたダナ・プラトーの演技も相まって、シュールなユーモアに溢れています。時に非常にチャレンジングな場面もあり、単なる好奇心だけでなく、ゲームの歴史に触れる意味でも一度はプレイしてみる価値のある作品と言えるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日(オリジナル) | 1992年 |
| プラットフォーム(オリジナル) | Sega CD |
| ESRBレーティング | T(ティーン) |