格闘ゲームの祭典『Evo』、サウジアラビア企業による買収が完了しても「伝統、価値観、アイデンティティは不変」と強調するもコミュニティでは様々な意見が飛び交う
2026年02月23日 | #ゲーム #イベント | Eurogamer
世界最大級の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series」(通称:Evo)の運営会社であるRTSが、サウジアラビアのエンターテイメント都市プロジェクト「Qiddiya」の子会社であるQiddiya Investment Company(QIC)による買収を完了しました。買収発表当初からコミュニティ内では様々な意見がありましたが、Evo側は「Evoの伝統、価値観、アイデンティティは変わらない」と強調しており、今後の動向に注目が集まっています。
Evoの今後と開催予定地
Evoは買収完了後も、これまで通り格闘ゲーム業界のプレイヤー、ファン、パブリッシャーに貢献していく方針を示しています。RTSのCEOであるStuart Saw氏をはじめとする主要なリーダーシップも継続されるため、長期的な安定性が保たれるとのことです。また、Evoは今年も東京、ラスベガス、フランスのニースといった主要都市で大規模な国際イベントを開催する予定であり、グローバルなプラットフォームとしての役割を継続していくとしています。Qiddiyaの最高戦略責任者であるMuhannad Aldawood氏は、「Evoの伝統を尊重し、グローバルな格闘ゲームコミュニティにおける役割を強化する形で、Evoの長期的な成長を支援していく」とコメントしています。
コミュニティの反応と今後の課題
今回の買収に対して、格闘ゲームコミュニティ内では様々な意見が上がっています。特に昨年買収のニュースが報じられた際には、サウジアラビアの人権問題に関する批判から、多くのファンが失望を表明しました。買収が完了した現在も、Evoの企業化が進むことへの懸念や、「草の根の地域イベントを支援することこそが重要」といった声が根強く聞かれます。一部の有名プレイヤーやコンテンツクリエイターは、今年のEvoには参加しない意向を示しており、コミュニティ内での意見の対立はしばらく続きそうです。Evoが今後、これらの懸念にどのように向き合い、コミュニティの信頼を維持していくかが大きな課題となるでしょう。