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元Ubisoft開発者が語る「新しいゲームへのアレルギー」:『Far Cry』や『Assassin's Creed』のベテランが明かす同社の課題と人材流出の実態

2026年02月26日 | #ゲーム | GamesRadar+

元Ubisoft開発者が語る「新しいゲームへのアレルギー」:『Far Cry』や『Assassin's Creed』のベテランが明かす同社の課題と人材流出の実態

ゲーム業界で長年活躍してきたベテラン開発者であるアレックス・ハッチンソン氏が、かつて所属していたUbisoftの現状について厳しい見解を示しました。同氏は、『Far Cry』や『Assassin's Creed』シリーズのクリエイティブディレクターを務めた経験を持ち、Ubisoftが新たなゲーム開発に対して「非常にアレルギーがある」と指摘しています。ハッチンソン氏によると、彼が在籍していた時期にも多くの新しいアイデアが却下されたとのことです。Ubisoftは近年、大規模な人員削減や組織再編、そして『XDefiant』や『Skull and Bones』、『Star Wars Outlaws』といった大型タイトルの苦戦が報じられており、これらの問題の根源には、同社のリスクを避ける開発哲学があると同氏は分析しています。

Ubisoftの「新しいものへのアレルギー」

ハッチンソン氏は、Ubisoftが過去にフランチャイズの続編を出しつつも、常にいくつかの新しいタイトルを手がけてきた歴史があると語っています。しかし、最近では新しいものへの開発意欲が著しく低下し、結果として多くの斬新なアイデアが却下されるようになったと述べています。具体例として、同氏が手がけていた『No Man's Sky』のような宇宙ゲーム『Pioneer』が挙げられています。『Watch Dogs 2』のサイドクエストで示唆されたものの、その後の開発状況は不明なままだとのこと。新しい試みが導入されたとしても、『Immortals Fenyx Rising』のような大規模なトリプルAタイトルとなり、投資回収に苦戦する傾向があるとしています。

開発者の流出とデジタル対応の課題

ハッチンソン氏は、過去5年間でプライベートエクイティや投資がゲーム業界に流入したことで、Ubisoftから多くのベテラン開発者が離職し、自身のスタジオを立ち上げたり独立したりする「人材流出」が起きたと分析しています。同氏自身も『Far Cry 4』と『Assassin's Creed 3』のクリエイティブディレクターを務めた後、2017年に自身のスタジオ「Typhoon Studios」を共同設立しています。また、Ubisoftは本質的にパッケージ商品ビジネスであり、デジタルプラットフォーム全体の理解に苦しんでいる点も問題の一因だとしています。最後に、『Far Cry』の新作が2021年以降出ておらず、『Prince of Persia: The Sands of Time』のリメイクが中止される中、『Assassin's Creed』シリーズがUbisoftの主要な柱となっているものの、その開発ディレクターが離職するなど、社内での混乱が続いている現状を鑑みると、早急な変化が必要だとハッチンソン氏は強調しています。