ソニーがPlayStation独占タイトルをPCでリリースする戦略を見直しへ? 主要シングルプレイヤーゲームのPC版展開が今後停止する可能性が浮上
2026年03月04日 | #ゲーム #ニュース | Polygon
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、これまでPlayStationの独占タイトルとしてリリースしてきたシングルプレイヤーゲームのPC版展開戦略を見直す可能性があると報じられています。BloombergのJason Schreier氏やDigital FoundryのJohn Linneman氏など、複数の著名なジャーナリストや業界関係者が同様の見方を示しており、今後、SIEの主要なシングルプレイヤータイトルがPCでリリースされなくなるかもしれないとのことです。
シングルプレイヤータイトルのPC展開は終了か?
業界関係者の情報によると、SIEは『Marvel’s Spider-Man』や『The Last of Us』、『God of War』といった、伝統的なシングルプレイヤーの独占タイトルをPCでリリースする方針から撤退する方向で動いているようです。BloombergのJason Schreier氏は、自身のポッドキャスト「Triple Click」で「彼らは独占的なコンソールゲーム、つまり従来のシングルプレイヤーゲームをPCで出すことから手を引いているようだ。これは止まるだろう」と発言しており、具体的な例として、現在開発中の『Marvel’s Wolverine』がPC版としてリリースされない可能性を挙げています。Digital FoundryのJohn Linneman氏も「PCから手を引いていると予感している」と述べており、SIEの現在のリーダーシップの下ではPCの重要性が低下していると考えているようです。
販売不振が戦略転換の理由に
この戦略転換の背景には、PC版ゲームの販売不振があるようです。これまでのPC版リリースは、強力なスタートを切ったものの、その後の販売が伸び悩んでいると指摘されています。特に、『Helldivers 2』のようなライブサービスゲームがSteamで大きな成功を収めている一方で、『Horizon Forbidden West』や『God of War Ragnarök』、『Marvel’s Spider-Man 2』といった主要なシングルプレイヤータイトルのSteamでの売上は、前作を大きく下回っているとのことです。業界アナリストのAlinea Analyticsのレポートによれば、PlayStationタイトルのPC版は合計で数十億ドルの収益を上げているものの、『Helldivers 2』の1270万本という販売数が突出しており、他のタイトルの売上はそれに比べてかなり小さいとされています。また、Steamでの同時接続プレイヤー数も、前作と比較して大幅に減少している傾向が見られます。これは、PS5独占タイトルをPCに移植するまでに1年以上の期間を設ける現在の戦略では、PCゲーマーの「目新しさ」が薄れてしまい、発売日同時のタイトルと比べて競争力が低いことが原因と考えられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 『Spider-Man』Steam版ピーク同時接続プレイヤー数 | 66,436人(2022年8月) |
| 『Spider-Man 2』Steam版ピーク同時接続プレイヤー数 | 28,189人 |
| 『God of War』Steam版ピーク同時接続プレイヤー数 | 73,529人 |
| 『God of War Ragnarök』Steam版ピーク同時接続プレイヤー数 | 『God of War』の半分未満 |