トランプ政権が中国大手ゲーム企業テンセントの米国ゲーム会社への出資売却を協議しているとの報道、安全保障上のリスクが焦点に
2026年03月04日 | #ゲーム #ニュース | VGC
トランプ政権が、中国の巨大ゲーム企業テンセントによるゲーム会社への出資に関して、売却を強制するかどうかを協議しているとのことです。この件は、米国の複数の当局者がテンセントの米国ゲーム企業への投資が安全保障上のリスクとなるか否かを判断するため、会合を重ねていることがFT紙の報道で明らかになりました。世界最大のゲーム会社であるテンセントは、世界中の800以上の開発会社に投資しており、中にはEpic Games、Larian、Kraftonへの出資、Ubisoftなど多くの会社の株式保有が含まれます。また、Riot GamesやSupercellを所有していることも広く知られています。
米国政府がテンセントのゲーム企業への出資を問題視する理由
米国政府がテンセントのゲーム会社への出資を問題視する主な理由は、これらの企業が米国プレイヤーから収集するデータの量にあります。ジョー・バイデン政権で安全保障問題を担当していた元当局者クリス・マグワイア氏は、「これらのプラットフォームは、重要な情報収集源となり得る」と指摘しています。テンセントの米国ゲーム企業への投資は、長らく安全保障上の潜在的なリスクとして米国によって疑問視されてきました。
テンセントが米国の監視対象となった経緯と今後の動き
昨年1月には、米国政府がテンセントを中国軍と関連があるとされる企業の「ブラックリスト」に追加しています。これに対し、テンセントは当時、自社が中国軍事企業(CMC)リストに含まれたのは「間違い」であると考えているとコメントしました。テンセントの広報担当者ダニー・マーティ氏は、「私たちは軍事企業でもサプライヤーでもありません。制裁や輸出管理とは異なり、このリストへの掲載は当社の事業に影響を与えるものではありません。しかし、私たちは国防総省と協力して誤解を解消するつもりです」との声明を発表しています。今回の協議は当初、今週閣僚レベルで行われる予定でしたが、スケジュールの都合で延期されたとのことです。来月にはドナルド大統領と習近平国家主席の会談も予定されており、その動向が注目されます。