『Fallout』共同制作者Tim Cain氏、D&Dの厄介なルール「THAC0」の知識披露で伝説のスタジオInterplayへの就職を決めた驚きのエピソードを明かす
2026年03月11日 | #ゲーム | GamesRadar+
著名なRPG『Fallout』の共同制作者であるTim Cain氏が、伝説的なゲームスタジオInterplayでのキャリアをスタートさせるきっかけとして、D&Dのちょっと厄介なルールに関する知識を面接で披露したエピソードを明かしました。彼の成功は運と計画のどちらによるものだったのかというYouTube動画の中で、Cain氏は自身のキャリアの始まりについて語っています。
D&Dの複雑なルール「THAC0」がキャリアを拓く
Interplayでの採用面接時、Cain氏はもう一人のプログラマーとコーディングスキルではほぼ互角だったと振り返っています。しかし、面接官から「THAC0(To Hit Armor Class Zero)」というD&Dのルールの意味を知っているか問われた際、Cain氏はその意味を答えるだけでなく、「レベル1の主要なD&Dクラス4つそれぞれのTHAC0の値を教えてほしいか」と逆質問しました。面接官が「はい」と答えると、彼はよどみなく数値を答え、その結果、見事に採用を勝ち取ったとのことです。THAC0は、現在のD&Dのアーマーシステムとは逆で、アーマークラスが低いほど優秀とされ、キャラクターのTHAC0からターゲットのACを引いた値よりも高い出目を出すことを目指す、主に第2版で使われた複雑なルールです。現在ではその複雑さから廃止されていますが、Cain氏の深い知識が評価された形です。
TTRPGへの情熱が成功の土台に
Cain氏は高校時代に膨大な時間をかけてテーブルトークRPG(TTRPG)をプレイし、独学でコーディングを学んだそうです。その後、カリフォルニア大学アーバイン校に進学し、周囲には多くのゲーム会社があったとのこと。学費がなかったため、彼はよく大学院の友人とTTRPGをプレイしていたといいます。これらの経験、特に「GURPS(Generic Universal Role-Playing System)」というシステムは、後のCain氏の多くの作品に影響を与え、『Fallout』の初期のゲームシステムとしても検討されていたそうです。面接でのTHAC0に関する知識の披露だけでなく、TTRPGへの情熱と深い理解、そしてコーディングスキルを磨き続けたことが、彼をRPG開発者としての成功へと導いた大きな要因だったと語られています。