EAの元幹部が『マスエフェクト3』の結末で「アメリカ最悪の企業」に選ばれたことに14年経っても納得せず、当時の状況を語る
2026年03月11日 | #ゲーム | GamesRadar+
かつてEA(Electronic Arts)の幹部を務めたピーター・ムーア氏が、同社が「アメリカで最悪の企業」に2年連続で選ばれたことについて、今でも不満を抱いていると明かしました。ムーア氏は、BPやバンク・オブ・アメリカといった、より深刻な問題を引き起こした企業を差し置いて、EAがこの不名誉な称号を得たのは、主に『マスエフェクト3』のエンディングが原因だったと主張しています。
『マスエフェクト3』の結末が引き金に
ムーア氏によると、2012年と2013年にEAが「アメリカで最悪の企業」に選出されたのは、『マスエフェクト』シリーズの司令官シェパードの結末に対するプレイヤーからの強い反発が主な原因だったとのことです。彼はこの状況を振り返り、「BPがメキシコ湾を汚染し、バンク・オブ・アメリカがサブプライムローンで世界経済を破綻させた中で、シェパードが死んだだけで我々が最悪の企業になるなんて、ちょっと信じられない話だ」と皮肉を込めてコメントしています。もちろん、ムーア氏はシェパードの階級を間違えていますが、ゲームのクリエイティブな決定が環境汚染や経済危機よりも悪いとされた状況に、当時のゲーム業界がいかにプレイヤーの感情に左右されやすかったかが伺えます。
怒れるゲーマーとの対話
ムーア氏は、この状況に対し、当時のEAの顔を人間化するためにTwitterで直接ゲーマーと対話し始めたと述べています。彼はこの行動が正しい選択だったと信じており、ゲーマーからの批判を正面から受け止めることで、EAのイメージ改善に努めたとのことです。しかし、EAが最悪の企業に選ばれた理由は、『マスエフェクト3』のエンディングだけでなく、2013年の『シムシティ』における常時オンライン起動問題や、Steamから撤退して自社アプリを推進したこと、フリートゥプレイゲームやマイクロトランザクションへの反発など、複数の要因が絡み合っていたと指摘されています。ムーア氏自身も、2013年のブログ投稿でこれらの批判を一部認めつつも、一部の批判が『Madden』のカバーアスリートやLGBTQ+の多様性に関するものだったことには断固として反対の姿勢を示していました。