『ドラゴンクエスト』生みの親である堀井雄二氏が語る、日本語ゲームの英訳で「風味」が失われる理由と、キャラクター表現の課題について。最新作『パラノマサイト: The Mermaid’s Curse』の翻訳にも言及
『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親である堀井雄二氏が、日本のゲームを英語に翻訳する際、英語のシンプルな性質から「風味」が失われることが多いと語りました。この発言は、ゲームディレクターの石山貴也氏との対談中に出たもので、石山氏の新作『パラノマサイト: The Mermaid’s Curse』の話題から翻訳に関する議論へと発展しました。堀井氏は、英語では表現がどうしても単純になりがちで、日本語特有のニュアンスが伝わりにくいと感じているようです。
日本語特有の表現と翻訳の難しさ
堀井氏は、日本語には一人称だけでも「俺」「僕」「私」といった複数の表現があり、性別や年齢、場面のフォーマルさによって使い分けられると指摘しています。これに対し、英語では性別や年齢、状況に関わらず「I」しか使われないため、キャラクターの個性や関係性が伝わりにくくなるとのこと。特に、日本語の持つ繊細な「風味」が、翻訳の過程で失われやすいと考えているようです。堀井氏は、「英語はシンプルな言語なので仕方ない」という見解を示しつつも、近年ではキャラクターの話し方や声のトーンによって個性を表現できる「ボイスアクト」の導入が、この問題の解決に一役買っていると評価しています。
堀井氏の多大な功績と受賞歴
堀井雄二氏は、2025年11月に日本の政府から秋の叙勲で旭日小綬章を受章しました。これは、長年にわたるロールプレイングゲームシリーズ『ドラゴンクエスト』の制作における功績が認められたもので、ゲームデザイナーとしては初の受章となります。この勲章は、様々な分野で国家に顕著な功績を残した個人に贈られるもので、堀井氏のゲーム業界への貢献がいかに大きいかが伺えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Paranormasight: The Mermaid’s Curse |
| プラットフォーム | Switch、PC、モバイル |