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『EA Sports FC』も対象に!? 欧州ゲームの年齢レーティング「PEGI」が6月に大幅改定、課金要素やオンライン環境で評価基準が変化する見込み

2026年03月12日 | #ゲーム | Eurogamer

『EA Sports FC』も対象に!? 欧州ゲームの年齢レーティング「PEGI」が6月に大幅改定、課金要素やオンライン環境で評価基準が変化する見込み

欧州におけるゲームの対象年齢レーティング機関PEGI(Pan-European Game Information)が、今年6月より審査基準を大幅に改定します。これまでのレーティングでは対応しきれなかったゲーム内の「中毒性デザイン」「監視されていないオンラインコミュニケーション」「有料コンテンツ(ルートボックスなど)」といった要素が新たに評価対象となり、特に『EA Sports FC』のようなPEGI 3のゲームがPEGI 16へ引き上げられる可能性が出ています。この変更は、ドイツのレーティング機関USKが数年前に導入した類似の戦略を参考にしているとのことです。

新たに追加される4つのレーティング基準

新しい基準は大きく分けて4つあり、ゲーム体験の様々な側面を考慮しています。まず、時間や数量が限定された有料システム(バトルパスなど)が含まれ、プレイヤーに継続的なプレイを促すデザインがあるゲームはPEGI 12となります。ただし、デフォルトで課金をオフにできるゲーム内制御機能があれば、PEGI 7に引き下げられる可能性もあります。次に、ルートボックスやガチャシステムなど、有料でランダムなアイテムを提供するゲームはPEGI 16と評価されます。ソーシャルカジノゲームはさらにPEGI 18となりますが、こちらも課金へのアクセスをデフォルトでオフにできる制御機能があれば、将来的にPEGI 12に引き下げられる可能性も示唆されています。NFTと連動した購入が必要なゲームはPEGI 18の対象となります。

プレイヤーの行動とオンライン環境への影響

3つ目の基準は、プレイヤーに継続的なプレイを促す「中毒性デザイン」に関連しています。「今日のノルマをこなさなければ」「連続ログインを途切れさせたくない」といった感情を刺激するゲームはPEGI 7となり、その旨を伝える記述子が追加されます。バトルパスなど、継続的なプレイをインセンティブ化する要素が含まれる場合はPEGI 12が適用されることもあります。また、期間内にプレイしないと獲得したコンテンツやステータスが失われるなど、プレイヤーに不利益が生じるようなデザインもPEGI 12の対象です。最後の基準は、オンラインコミュニティにおける「オンラインコミュニケーション」の安全性です。テキスト、音声、動画チャットなどに制限がないゲームはPEGI 18となります。これは、多くのプラットフォームで配信が認められない可能性があり、特にイギリスのオンライン安全法では違法となるため、ほとんどのゲームでは見られないだろうとPEGIは予測しています。

導入時期と業界への影響

これらの変更は今年の6月に施行され、夏頃には新しい基準でレーティングされたゲームが市場に登場し始める見込みです。PEGIのディレクターであるダーク・ボスマンス氏は、この改定がPEGIの歴史上、最も重要なアップデートであると述べています。今回の変更は、ゲーム業界の多くの企業や開発者にとって寝耳に水となる可能性があり、今後数週間で様々な意見やフィードバックが寄せられるだろうと予想されています。

項目 内容
施行時期 2026年6月
対象地域 ヨーロッパ全域(ドイツを除く)