中世の禁断の愛を描くアクションアドベンチャー『1348 Ex Voto』がリリースされるも、技術的・デザイン的な問題で評価が伸び悩む結果に
2026年03月12日 | #ゲーム #発売 | DualShockers
中世イタリアを舞台に、禁断の愛と壮絶な復讐劇を描くアクションアドベンチャーゲーム『1348 Ex Voto』が2026年3月12日にリリースされました。本作はFuture Games Show 2025年8月で発表され、中世を舞台にしたクィアロマンスという斬新な設定や、人気声優ジェニファー・イングリッシュの起用で注目を集めていました。しかし、その興味深い設定とは裏腹に、ゲーム体験には多くの問題点が指摘されており、残念ながら期待を裏切る結果となってしまったようです。
魅力的な世界観と演技が台無しにされる残念な点
『1348 Ex Voto』の最大の魅力は、愛する人ビアンカを奪われた騎士アエタの壮絶な旅を描くストーリーと、その世界観を彩る美麗なステージデザインです。中世イタリアの街並みや自然は細部まで作り込まれており、思わず足を止めて見入ってしまうほどの美しさがあります。また、アエタとビアンカを演じる声優陣の演技は非常に高く評価されており、彼らの情熱的な声が、言葉にできない禁断の愛を見事に表現しています。しかし、その素晴らしい演技を台無しにしているのが、キャラクターモデルのひどさです。特に口元の動きが不自然で、まるで90年代のCGIミュージックビデオのような不気味さを感じさせ、感情移入を妨げてしまいます。また、ビアンカの髪の物理演算にも不自然な点が見られます。
探索と戦闘システムに潜む致命的な問題点
本作はアエタがビアンカを探してイタリア中を旅するアクションゲームであり、戦闘がゲームプレイの大部分を占めます。しかし、この戦闘システムが非常に単調で不自由なものとなっています。アエタは片手剣と両手剣の2つのスタイルで戦いますが、攻撃のタイミングが遅く、敵の攻撃をブロックして反撃する「守り」の戦術しか通用しません。敵は常にプレイヤーよりも早く攻撃を繰り出してくるため、先制攻撃はほぼ不可能で、ひたすら敵のコンボが終わるのを待ってから反撃するという繰り返しになりがちです。さらに、複数の敵を相手にする集団戦にも対応しておらず、一度に複数の敵に囲まれると簡単に窮地に陥ってしまいます。また、マップの視認性が悪く、ミニマップも存在しないため、道に迷いやすい点もストレスを増大させる要因となっています。隠された通路やオブジェクトが環境に溶け込みすぎていて見つけにくく、何度も同じ場所を行き来することになりがちです。
欠落した物語の断片が没入感を阻害する
『1348 Ex Voto』のストーリーは、シーン間の唐突な切り替わりや、説明不足な展開が目立ちます。重要な出来事が簡潔なセリフだけで説明されたり、アエタが敵に捕らわれたはずなのに次のシーンでは何事もなかったかのように行動していたりするなど、物語に連続性が欠けています。これは、制作時間の制約により重要なシーンが省略されたためではないかと推測されており、プレイヤーの物語への没入感を大きく損ねています。魅力的な題材を扱っているにもかかわらず、その展開の不自然さが最後まで物語を楽しませてくれないのは、非常に残念な点です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発元 | Sedleo |
| 販売元 | Dear Villagers |
| ジャンル | アクション、アドベンチャー、歴史 |
| 対応プラットフォーム | PlayStation 5, PC |