『1348 Ex Voto』は中世イタリアを舞台にした騎士道アクションアドベンチャーだが、ロックオンシステムの欠陥と深みに欠けるストーリーが残念な結果に
2026年03月12日 | #ゲーム | GamesRadar+
PCとPS5向けにリリースされるアクションアドベンチャーゲーム『1348 Ex Voto』は、中世イタリアを舞台に、騎士アエタが幼なじみのビアンカを救出する旅を描いた作品です。デベロッパーのSedleoは、このゲームを「献身的な愛の物語」として打ち出していますが、実際のところ、プレイヤーは戦闘システムやストーリー展開に不満を感じることが多いようです。
致命的な戦闘システムに大苦戦
本作の戦闘システムは、モータスキャプチャーを用いたヨーロッパ武術ベースの剣術が特徴とされていますが、その実態はプレイヤーを苛立たせるものでした。特に問題なのが、ロックオンシステムです。このシステムは、多くのサードパーソンゲームで標準的ですが、『1348 Ex Voto』では視野が極端に狭く、調整もできないため、目の前の敵しか見えません。さらに、ロックオン機能が勝手にターゲットを切り替えてしまうため、狙った敵を倒すことが非常に困難です。敵をあと一歩のところまで追い詰めても、ロックオンが別の敵に切り替わり、元の敵に回復の隙を与えてしまうといった状況が頻繁に発生します。これにより、波状攻撃を仕掛けてくる敵との戦闘では、2時間以上も足止めされるといった事態も報告されています。
深みに欠けるストーリー展開
ゲームの序盤は、アエタとビアンカの間に明確なロマンスが描かれており、物語への没入感は高いようです。アエタのビアンカへの献身的な愛は伝わってきますし、性別を間違われるアエタの描写は、特定のプレイヤー層に共感を呼ぶかもしれません。しかし、物語の後半では、階級主義や特権といった社会問題を無理やり押し込もうとする展開が見られます。このメッセージ自体は重要であるものの、その描写が稚拙で、被害者を悪者にするような内容になってしまっており、プレイヤーが序盤から追いかけてきた愛の物語を裏切るかのような印象を与えています。結果として、8時間以上プレイしてきた物語が、空虚で不満の残るものとして幕を閉じるとのことです。
期待を裏切る結果に
『1348 Ex Voto』は、美しい中世イタリアの景観や、アエタとビアンカの声優による演技は評価できるものの、肝心な戦闘システムとストーリー展開の欠陥が大きく響き、全体として残念な仕上がりになっているようです。愛、裏切り、そして厳しい戦いをテーマにした騎士道アドベンチャーとしての可能性は秘めているものの、そのポテンシャルを活かしきれていないのが現状です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リリース日 | 2026年3月12日 |
| プラットフォーム | PC、PS5 |