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Steamが発表したゲーム収益データに業界関係者が疑義を呈す! Valveの「成功」アピールは本当に喜ばしいのか?

2026年03月13日 | #ゲーム | Polygon

Steamが発表したゲーム収益データに業界関係者が疑義を呈す! Valveの「成功」アピールは本当に喜ばしいのか?

PCゲームの販売プラットフォームとして絶大な人気を誇るSteamを運営するValveが、2026年のGame Developers Conference(GDC)で、プラットフォームの現状について発表しました。Valveはユーザー数の爆発的な増加や新作リリースの増加、開発者向けのツール拡充など、Steamがかつてないほど好調であるとアピールしています。その中で示されたデータは、一見すると非常に喜ばしい数字に見えるのですが、その解釈を巡って波紋を呼んでいます。

Steamが発表した「成功」の数字とその裏側

ValveがGDCで提示したグラフによると、2025年には約6,000本のゲームがSteamで最低でも1万ドル(日本円で約150万円)の収益を上げたとのことです。これは2020年から2025年の5年間で30%の増加を示しており、Valveはこのデータを「Steamにはゲームが多すぎる」という懸念を払拭するために提示しました。年間1万9,000本もの新作がリリースされる現状で、開発者が自身のゲームの露出に不安を感じるのは当然ですが、Valveは「パイは大幅に大きくなっている」と主張しています。

業界関係者が指摘するデータの盲点

しかし、No More Robotsの創設者であるMike Rose氏がSNSで指摘しているように、このデータは額面通りには受け取れない側面があります。Rose氏は、この「6,000本のゲーム」には過去にリリースされたタイトルも含まれる可能性があり、その場合、Steamの現状はValveが提示するほど楽観的ではないと指摘しています。また、1万ドルという収益には税金やValveの手数料は含まれておらず、Rose氏の見立てでは、実際に開発者の手元に残る金額は3,000ドル(約45万円)程度がより正確な推定値とのことです。複数の開発者からなるチームにとって、この金額では到底運営を維持できないとRose氏は懸念を示しています。

Rose氏は、Valveが発見可能性の面で小規模な開発者を支援していることは認めつつも、今回のグラフと説明が業界全体が直面している本当の問題を曖昧にしていると感じています。特に近年、ゲーム業界はプラットフォーム全体で厳しい状況にあり、過去20年で最悪の販売月を記録したこともあります。Rose氏は、このような状況にもかかわらず、Valveが「すべてが素晴らしい」と公に主張することに対して、「非常に不誠実であり、Valveが儲かっているから業界は大丈夫だと言っているように聞こえる」と苦言を呈しています。