『バイオハザード レクイエム』グレース役アンジェラ・サンタルバーノさんが語るオーディション秘話とリアルさを追求した演技の舞台裏、まるで舞台劇のような制作手法とは
2026年03月15日 | #ゲーム #ニュース #アプデ | Polygon
『バイオハザード レクイエム』でグレース役を演じたアンジェラ・サンタルバーノさんが、オーディションでのユニークな体験を明かしました。彼女はホラー作品やビデオゲームでの演技は初めてでしたが、そのオーディションでは「2〜3分かけてゆっくりと死ぬ演技」を求められ、さらに「死に際に叫び声を上げること」という指示もあったそうです。この異例の要求に加え、演技中には「ゾンビに左脚を噛まれた」といった追加指示も次々と出されたとのこと。この体験が、彼女にとって忘れられないものとなったようです。
モーションキャプチャーはまるで舞台劇
サンタルバーノさんは、『バイオハザード レクイエム』の撮影現場が、従来のビデオゲーム制作とは一線を画していたと語っています。キャスティング、ボイスパフォーマンス、シネマティックディレクターを務めるケイト・サクソンさんは、プロジェクトを「舞台劇」のように扱い、役者たちにもそのように演じることを奨励したとのこと。一般的なモーションキャプチャーでは音声と動きを別々に収録することが多いですが、『レクイエム』では戦闘や追跡時のセリフの一部を除き、ゲーム内のすべてのセリフがモーションキャプチャー中に録音されたそうです。サクソンさんは役者に対し、「ビデオゲームとして考えず、可能な限り真実に近づけるように」と指示し、映画やテレビ、演劇と同じように、劇場での演技のように捉えることを求めたとしています。この手法は、役者にとって非常に解放的であり、同時に映画のような親密さも感じられるものだったとのこと。
リアルさを追求した演技の裏側
撮影現場では、様々な技術的な課題に直面したそうです。例えば、「ドアに近づく」というシンプルな動作でも、カメラセンサーを遮らないように設置された「偽のドア」に対し、現実のドアを扱うように演技する必要があったとのこと。偽のドアノブを掴むだけでは不自然になってしまうため、リアルな手の動きを工夫したそうです。また、グレースが逆さまに拘束されるシーンでは、サンタルバーノさん自身がモーションキャプチャーチームに頼み込み、台のようなものに部分的に逆さまに吊るされながら演技を行ったとのこと。これにより、その瞬間に最大限の真実味を与えることができたと語っています。さらに、グレースがホールを引きずられるシーンでは、スタントチームによって突然引っ張られたことが、彼女の真の驚きと警鐘を引き出し、本物の感情がこもった素晴らしいテイクになったと振り返っています。
感情を爆発させた変異シーン
サンタルバーノさんにとって最も挑戦的だったのは、エミリーの変異シーンだったそうです。グレースが守ると誓った盲目の少女エミリーが感染症に屈し、凶暴なモンスターへと変貌する、心揺さぶられる恐ろしい瞬間です。グレースはエミリーを傷つけたくないものの、生き残ることを決意しなければなりません。サンタルバーノさんとエミリー役のエマ・ローズ・クリーナーさんは、このシーンを「演技がかったものにならないよう、3テイク以内で全力で狂気を表現する」と決意したとのこと。クリーナーさんの身悶え、ねじれ、そして突然の静止からの完全な変貌は、非常に心を乱すものであり、サンタルバーノさんはほとんど想像力を働かせることなく、グレースの衝撃と恐怖を表現できたと語っています。「すべてがその瞬間に起こったからこそ、うまくいった」とサンタルバーノさんは述べ、この作品が人間性をゲームにもたらし、物語をよりリアルに輝かせていることが、役者として夢のような体験だったと締めくくりました。