ジェフ・カプラン氏がBlizzardの幻のMMO『Titan』開発秘話を激白!『World of Warcraft』の成功が招いた「傲慢さ」の末に失われた壮大なプロジェクトとは
2026年03月16日 | #ゲーム #発売 | Eurogamer
元Blizzardの著名ゲームデザイナーであるジェフ・カプラン氏が、かつてBlizzardで開発されながらも中止となったMMOゲーム『Titan』の「惨事」とも言える開発状況について、詳細を語りました。カプラン氏は、このプロジェクトが成功を期待して多額の資金が投入されたものの、明確な計画がなく、制御不能な状態であったと述べています。「Blizzardの傲慢さの極みだった」と振り返るカプラン氏の言葉からは、当時の状況の深刻さがうかがえます。
Blizzardの「次なる大作」への野心と混乱
『Titan』の開発は、『World of Warcraft』の爆発的な成功を受けて、その成功が永遠には続かないという危機感から始まりました。Blizzardは『World of Warcraft』の成功が約5年で終わると予測し、次の大規模MMOが必要だと考えていたそうです。開発は2005年末から2006年初頭に始まり、初期のアイデアでは、プレイヤーは未来の地球で秘密エージェントとして活動し、昼間は仕事をし、夜は『Overwatch』のような派手な能力を使った一人称シューターとして活躍するというものでした。また、『どうぶつの森』や『牧場物語』、『The Sims』に影響を受け、ビジネスを経営したり家を建てたりする要素も盛り込まれる予定でした。
壮大すぎる構想と、チーム内の不和
『Titan』は、すべてのプレイヤーがたった一つの巨大なサーバーでプレイするという壮大な技術的目標を掲げていました。『World of Warcraft』が複数のサーバーに分かれているのに対し、『Titan』は一つの広大な世界をプレイヤー全員で共有する構想だったのです。ゲームの世界はサンフランシスコのような「ベイシティ」やハリウッド、さらにはカリフォルニア全土、カイロやロンドンといった世界中の都市を含む、非常に大規模なものでした。さらに、『Grand Theft Auto』のような本格的なドライビング要素も計画されており、全く新しいゲームエンジン、新しいチーム、そして新しいIPでの開発は、あまりにも巨大な undertaking(事業)だったとカプラン氏は語ります。このプロジェクトは、エイリアンの有無といった基本的な世界観すら定まらず、常に多くの疑問が投げかけられる一方で、ほとんど答えが出ない状態が続いていたとのことです。最終的に2013年に開発中止が決定し、Blizzardに1億ドルもの損失を与えたと言われています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発中止年 | 2013年 |
| 開発費用(損失) | 約1億ドル |