NVIDIAの次世代グラフィック技術『DLSS 5』に「AIのスロップ」と批判の声、NVIDIAとBethesdaが開発者のコントロールを強調し反論
2026年03月17日 | #ゲーム #アプデ | Digital Trends Gaming
NVIDIAが発表した次世代グラフィック技術「DLSS 5」が、ゲームコミュニティで大きな波紋を呼んでいます。この新技術がゲームのビジュアルを「AIのスロップ(汚物)」に変え、本来のアートスタイルを損なうのではないかという懸念が浮上しており、現在、NVIDIAとBethesdaがこの技術の仕組みと開発者のコントロールについて説明しています。
「AIのスロップ」と揶揄されるDLSS 5とは?
DLSS 5は、リアルタイムでAIを使用してビジュアルを強化するニューラルレンダリングという画期的なグラフィック技術です。発表されたデモ映像では、既存のゲームの見た目が劇的に変化し、元の美学とはかけ離れた、よりフォトリアルな表現になっていることが示されました。この変化について、一部のプレイヤーはDLSS 5がレンダリングというよりも、ゲームの上にAIフィルターを適用しているように感じると指摘しています。RedditやX(旧Twitter)では、「DLSS 5 ON / OFF」の比較ミームが多数投稿され、顔の表情やライティング、マテリアルが不自然に変化するなどの問題点が指摘されています。また、この技術が手動のアートディレクションの必要性を減らし、ゲームが一般的なAI生成されたルックに傾倒するのではないかという懸念の声も上がっています。
NVIDIAとBethesdaが語るDLSS 5の真実
これらの懸念に対し、NVIDIAは「開発者がDLSS 5の効果について、ゲーム固有の美学を維持するための完全かつ詳細な芸術的コントロールを保持する」と説明しています。SDKには、強さ、カラーグレーディング、効果を適用すべきではない場所のマスキングなどの機能が含まれており、DLSS 5は単なるフィルターではなく、ゲームの色とモーションベクトルを各フレームごとにモデルに入力し、出力が元の3Dコンテンツに根ざしたものになるとのことです。BethesdaもNVIDIAのこの見解を支持しており、現在のデモは初期段階のものであり、アートチームが効果をさらに調整していくと述べています。最終的な実装はアーティストのコントロール下にあり、プレイヤーにとってもオプションとして提供される予定です。DLSS 5は、その潜在的なビジュアル向上と、ゲームのアートスタイルへの影響という両面から、現在賛否両論を巻き起こしています。