IOI Partnersが提携解消、期待の新作『MindsEye』がセルフパブリッシングへ移行し今後に注目が集まる事態に
Build A Rocket Boyが開発を手がけるゲーム『MindsEye』が、パブリッシングに関するすべての権利と責任を開発元自身で持つことになりました。これまでパブリッシャーを務めていたIOI Partnersが、『MindsEye』との提携を解消すると発表したためです。この移行は2026年3月16日付けで発効しており、IOI Partnersは移行に必要な手続き以外、今後『MindsEye』に関与しないとのことです。この発表に伴い、IOIの人気タイトル『Hitman: World of Assassination』と『MindsEye』で計画されていたコラボイベントも中止されることになりました。
期待値と現実のギャップが招いた事態
『MindsEye』は、元々『Grand Theft Auto』シリーズのプロデューサーとして知られるLeslie Benzies氏が率いるBuild A Rocket Boyが開発していることで、発売前から大きな期待を集めていました。当初は「大人向けRoblox」とも言える『Everywhere』というプラットフォームの一部として構想されていましたが、『Everywhere』自体は実現せず、『MindsEye』は2025年に単独タイトルとしてリリースされました。しかし、IGNでの評価は10点中4点、Metacriticの批評家スコアは38点、ユーザー評価は2.6点と、残念ながら期待を大きく裏切る結果となりました。リリース以来、プレイヤー人口も伸び悩み、記事執筆時点でのSteamでの同時接続プレイヤー数はわずか17人、ピーク時でも3,302人に留まっています。
問題山積みの開発体制と今後の課題
リリース以降、Build A Rocket Boyはゲームのパフォーマンス問題修正のため、複数のパッチをリリースしてきました。先月にはバグ修正、ゲームの洗練、AI行動の改善を含む過去最大規模のパッチを配信しましたが、約束されていた大型コンテンツアップデートはまだ実現しておらず、これまでのところは既存の問題修正に時間が費やされてきたようです。共同CEOであるMark Gerhard氏は、ゲームとスタジオを「破壊しようとする組織的な動き」があると繰り返し主張しており、匿名スタジオによる「組織的なスパイ活動や企業妨害」の証拠があるとしています。また、IOIのCEOであるHakan Abrak氏は、『MindsEye』の壊滅的なローンチについて「大変だったのは間違いない」と述べ、IOIが望んだ結果ではなかったことを認めています。スタジオでは複数のレイオフも実施されており、昨年10月には90人以上のスタッフが、経営陣によるスタッフの「不当な扱い」とレイオフされた人々への「適切な補償」を求める公開書簡に署名する事態に発展しています。今回のパブリッシャー変更が、『MindsEye』の未来にどのような影響を与えるのか、今後の動向が注目されます。