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『Subnautica 2』を巡るスタジオとパブリッシャーの法廷闘争が泥沼化、KRAFTONが裁判所命令を無視しリリース日発表か。開発チームへの巨額ボーナス回避の可能性も浮上し波紋広がる

2026年03月20日 | #ゲーム #発売 | VGC

『Subnautica 2』を巡るスタジオとパブリッシャーの法廷闘争が泥沼化、KRAFTONが裁判所命令を無視しリリース日発表か。開発チームへの巨額ボーナス回避の可能性も浮上し波紋広がる

人気サバイバルアドベンチャーゲーム『Subnautica』シリーズの新作、『Subnautica 2』を巡るスタジオとパブリッシャー間の法廷闘争は、依然として混迷を極めています。特に、パブリッシャーであるKRAFTONが裁判所の命令を無視したと、スタジオ側が新たに告発していることが明らかになりました。この騒動は、ゲームのリリース時期や開発チームへの報酬にも影響を与えかねない、かなり複雑な状況に発展しています。

裁判所命令を無視したKRAFTONの行動

昨年、KRAFTONはUnknown WorldsのCEOであるテッド・ギル氏、共同設立者でクリエイティブディレクターのチャーリー・クリーブランド氏、共同設立者でテクニカルディレクターのマックス・マクガイア氏を解雇しました。KRAFTONは「中核となるリーダーシップの欠如」を理由に挙げていましたが、3人はKRAFTONが『Subnautica 2』のアーリーアクセスリリースの直前に解雇することで、開発チームへの1,400万ドルのボーナス支払いを回避しようとしたと主張しています。デラウェア州衡平法裁判所はギル氏らの主張を認め、今週初めにギル氏をUnknown WorldsのCEOに復職させる決定を下しました。KRAFTONには、ギル氏のSteamプラットフォームへのアクセスを即座に復元し、『Subnautica 2』のアーリーアクセスローンチにおけるギル氏の権限を妨げないよう命令が出されています。しかし、この決定の翌日、KRAFTONが新たに任命したUnknown Worldsの責任者であるスティーブ・パプーシス氏がスタッフに「『Subnautica 2』は5月にアーリーアクセスリリースする準備ができています」というメモを送ったと報じられました。

ギル氏の権限を巡る新たな争点

このパプーシス氏の声明に対し、ギル氏らの弁護士は、KRAFTONが裁判所の命令を無視していると非難しています。裁判所の決定により、パプーシス氏にはもはやUnknown Worldsの責任者としての権限がなく、ゲームのローンチ計画を決定できるのはギル氏だけだと主張。弁護士は、「KRAFTONは、ゲームやチーム、コミュニティへの影響を全く考慮せず、自己中心的かつ一方的にローンチを発表しました。ゲームの発表は重大なことであり、通常は大規模なマーケティング活動やプロモーション、コミュニティとの連携を伴います。そして何よりも、発表はゲームへの期待を最大限に高めるように慎重に計画されるべきです。このプロセス全体はギル氏が主導するはずでした」と述べています。

ボーナス支払いの回避と低調な発表の関連性

当初の訴状における主要な主張の一つは、KRAFTONがゲームのリリースを遅らせ、特定の販売目標を達成した場合に開発チームに支払われる1,400万ドルのボーナスを回避しようとしているというものでした。裁判所の決定では、このボーナスの対象期間が9月15日まで延長され、共同設立者には2027年3月15日までさらに延長する契約上の権利があることも指摘されています。ギル氏らの弁護士は、KRAFTONがパプーシス氏のメモを意図的にリークし、その後の声明で確認した可能性があると示唆しています。これは、最初の売り上げを抑え、1,400万ドルのボーナス発生を回避するための試みとして、リリース日発表を可能な限り控えめにしたかったためではないかと推測されています。KRAFTONの弁護士は、パプーシス氏のメッセージは「KRAFTONが以前から『Subnautica 2』がアーリーアクセスリリース準備が整っていると判断したこと、そしてUnknown Worldsの従業員のこれまでの努力を称えるもの」であり、何ら問題はないと主張。また、「CEOとして、ギル氏は『Subnautica 2』の現状と適切なリリーススケジュールについて独立して評価できるでしょう。パプーシス氏のメッセージは、ギル氏の権限や裁量を何ら変更するものではありません」と付け加えています。