幻の移植版も存在!『バイオハザード』シリーズが任天堂ハードで展開されてきた知られざる歴史を深掘り!NINTENDO64版『バイオハザード0』など開発中止となった作品たち
カプコンの代表的なサバイバルホラーシリーズ『バイオハザード』は、長年にわたり任天堂のプラットフォームでも多くのタイトルをリリースしてきました。特に『バイオハザード4』はゲームキューブ独占タイトルとして人気を博しましたが、その陰には、開発中止になったり、世に出るまでに多くの困難を乗り越えたりした「幻の作品」も存在します。これらの作品は、当時のハードウェアの限界に挑戦し、革新的なアイデアを盛り込もうとした開発チームの情熱が詰まっています。
携帯機における挑戦と挫折
『バイオハザード』の携帯機への移植は、初期の頃から試みられていました。1998年には「Game.com」でシリーズ初の携帯機タイトルがリリースされましたが、あまり成功したとは言えません。その後、カプコンは1999年にロンドンを拠点とするHotGenスタジオに、ゲームボーイカラー(GBC)への『バイオハザード』移植を依頼しました。HotGenは、プレイステーション版の514MBのデータをGBCの8MBのゲームパックに詰め込もうと試み、160x144ピクセルのディスプレイでキャラクターが奥行きに応じて拡大縮小するなど、驚くべき技術を見せました。しかし、最終的にはカプコンが製品の魅力に懸念を抱き、発売中止となります。この未完成ビルドは2011年に流出し、2025年12月には98%完成したビルドが公開され、ジル・バレンタインのキャンペーンを最後までプレイできる状態であることが判明しました。
『バイオハザード0』NINTENDO64版の幻
『バイオハザード0』は、元々NINTENDO64の周辺機器である「64DD」独占タイトルとして開発がスタートしました。このバージョンでは、64DDの読み書き機能を利用して『バイオハザード2』の「ザッピングシステム」を拡張し、2人の主人公を切り替えてプレイするシステムが考案されていました。アイテムボックスの概念をなくし、拾ったアイテムをその場に置いておくことで他のキャラクターが拾えるという、シリーズの源流である『スウィートホーム』へのオマージュも盛り込まれていました。しかし、64DDの失敗により、開発はベースのNINTENDO64本体へと移行。容量の制約から、ムービーシーンを減らし、よりスリムで難易度の高い体験を目指すことになります。2000年の東京ゲームショウではデモ版が公開され、日本のバラエティ番組でも紹介されるなど、実際にプレイ可能な状態まで開発が進んでいました。しかし、NINTENDO64での実現が困難になったところで、開発はゲームキューブへと引き継がれ、現在の『バイオハザード0』として2002年に発売されることになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初代GBC版開発開始 | 1999年 |
| 初代GBC版未完成ビルド流出 | 2011年 |
| 『バイオハザード0』N64版開発開始 | 2000年以前 |
| 『バイオハザード0』GC版発売 | 2002年 |