開発中の新作アクションアドベンチャー『Crimson Desert』、開発者から「機能がごちゃ混ぜ」「上層部が意見を聞かない」との証言が報じられる。チームは逆ピラミッド型組織で機能不全か
2026年03月23日 | #ゲーム #発売 | Eurogamer
韓国のゲーム開発会社Pearl Abyssが開発中の新作アクションアドベンチャー『Crimson Desert』について、一部開発者から開発現場が混乱しているとの証言が報じられています。この証言は、業界関係者のみが利用する匿名コミュニティ「Blind」に投稿されたもので、開発体制やゲームデザインに関する複数の問題が指摘されているとのことです。
開発チーム内の統制とゲームデザインの混乱
「Blind」に投稿された情報によると、『Crimson Desert』の開発は当初の計画から大きく逸脱しているとされています。ある開発者は、物語の最終決定がリリース直前まで行われなかったと指摘しています。また、開発途中でディレクターが交代し、アート背景の人物がゼネラルマネージャーに就任して以降、それまでの計画が次々と覆されたとのことです。このゼネラルマネージャーは名ばかりで、上層部の意向に従うだけの存在であり、個人の意思や意見はチーム内で存在しない状況だったと述べられています。さらに、ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムがリリースされた際には、急遽空島のような要素を取り入れたものの、そのシステムがゲームに導入された本来の理由を理解せず、ただ目的のための手段として存在していると批判しています。
逆ピラミッド型組織と管理層の機能不全
別の開発者からは、Pearl Abyssの開発チームが「逆ピラミッド型」の組織構造をしており、一般社員よりも「リーダー」の数が多く、管理層が機能不全に陥っているとの指摘がされています。この開発者は、多くの同僚が『Crimson Desert』の開発が軌道から外れていることを認識していたものの、意見を述べられる立場になかったと語っています。管理層は自分たちの仕事を「素晴らしい」と自画自賛し、他社のゲームから良い要素を見つけると、その理由を深く理解することなく安易に採用していたとのこと。結果として、様々な要素がごちゃ混ぜになり、操作レイアウトも複雑になったため、『Crimson Desert』がこのような結果になるのは避けられなかったと結論付けています。この開発者は、間違いを指摘する人間を抑圧する会社からは、適切な方向性が生まれることはないとまで述べています。
発売後のプレイヤー評価への言及
この開発者は、発売後に『Crimson Desert』のレビューやストリーマーのプレイを見るのが「ほろ苦い」と表現しています。プレイヤーからのコメントや不満は、開発中にチーム内で集めていた意見と全く同じ内容だったためです。今後は、開発責任を個人に押し付けようとする動きがあるだろうと予想しつつ、共に開発に携わった同僚や業界関係者への感謝とエールを送っています。これらの投稿は韓国のソーシャルメディアで広く拡散されており、他の開発者からもスタジオの状況について裏付けが取られているとのことです。Pearl Abyssは、先だって『Crimson Desert』の一部画像にAI生成ツールを使用していたことを認めており、発売前に差し替える予定だったと説明しています。