2026年03月23日 | #ゲーム #発売 #ハード・周辺機器 | Digital Trends Gaming
NVIDIAが満を持して発表した次世代アップスケーリング技術「DLSS 5」が、ゲーマーや開発者の間で大きな波紋を呼んでいます。NVIDIAのCEO、ジェンセン・ファン氏が「グラフィックスにおけるGPTの瞬間」とまで称したこの技術は、AIがリアルタイムでゲーム画面のピクセルを再構築し、肌の質感や布地の光沢、複雑なライティングまでを生成的に再現するとされていました。しかし、公開されたデモ映像が「AIスロップ」と揶揄される事態となり、コミュニティからは「キャラクターがInstagramのインフルエンサーみたいになっている」といった批判が殺到しています。
「AIスロップ」と化したキャラクター描写
DLSS 5の最大の特徴は、AIによる生成的なピクセル再構築にあります。NVIDIAは、この技術によってゲームのビジュアルリアリズムが飛躍的に向上すると謳っていましたが、実際のデモでは、特に人物の顔に不自然な変化が見られました。『バイオハザード レクイエム』や『Starfield』の比較画像では、キャラクターの肌の質感が不自然に滑らかになったり、意図しないメイクが施されたりするなど、開発者が意図したアートスタイルが損なわれていると指摘されています。これは、AIが「より良く」見せようとするあまり、元のゲームが持つ独特の雰囲気やディテールを「修正」してしまっていることに起因しているようです。
開発者をも巻き込んだ「裏切り」の波紋
このDLSS 5の発表を巡っては、さらに開発者コミュニティからも不信の声が上がっています。Insider Gamingの報道によると、UbisoftやCapcomといった大手ゲームスタジオのアーティストたちは、DLSS 5のデモ映像を一般のユーザーと同じタイミングで知ったとのこと。つまり、NVIDIAは事前に開発者と密接な連携を取ることなく、この技術を発表したとされています。NVIDIAはその後、クリエイティブコントロールを可能にするSDKの提供を約束しましたが、最終的な調査でDLSS 5がゲームの3Dジオメトリに深くアクセスしているわけではなく、実質的には高性能な2Dポストプロセスフィルターであると判明。この「ニューラル革命」の実態が単なる「高価な上塗り」であったことに、ゲーマーや開発者は失望を隠せないでいます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 技術名 | NVIDIA DLSS 5 |
| 発表日 | 2026年3月 |
| 主な機能 | AIによる生成的なアップスケーリング |