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イギリスのゲーム開発業界が記録的な衰退に直面!業界団体TIGAが政府に税制優遇強化を求め、数千人規模の雇用創出を提案

2026年03月24日 | #ゲーム | VGC

イギリスのゲーム開発業界が記録的な衰退に直面!業界団体TIGAが政府に税制優遇強化を求め、数千人規模の雇用創出を提案

イギリスのゲーム開発業界が、過去に類を見ないほど急速な衰退に見舞われていると、業界団体TIGAが警鐘を鳴らしています。同団体はイギリス政府に対し、この状況を打開するための具体的な対策を講じるよう強く求めており、特に税制優遇措置の拡充を提案しています。

イギリスゲーム業界が直面する危機的状況

TIGAが発表した最新レポート「Making Games in the UK」によると、2024年5月から2025年9月までの間に、イギリスのゲーム開発部門は1,537人の雇用を失い、総従業員数は28,516人から27,347人に減少しました。これは過去最速の減少率となる4.5%減で、2011年以来初めてのマイナス成長を記録しています。さらに、新規スタジオの設立数も3年連続で30%以上減少しており、過去15年間で最低水準に落ち込んでいるとのことです。この期間中に206社が閉鎖または業界から撤退しており、これは2024年に次ぐ過去2番目に高い数字となっています。

雇用創出と経済効果を見込む税制優遇の強化

TIGAは、このような状況を改善するため、イギリス政府に「ビデオゲーム支出控除(VGEC)」政策の強化を強く求めています。現在のVGECでは、開発中の適格費用の80%に対して34%の控除が適用されていますが、TIGAはこの控除率を最大53%まで引き上げ、さらに適格費用の範囲を100%に拡大することを提案しています。TIGAの試算によると、この提案が実現すれば、最大で10,551人もの新規雇用が創出され、特にゲーム開発者の雇用が1,292人増加する見込みです。TIGAのCEOであるリチャード・ウィルソン博士は、イギリスのビデオゲーム業界がヨーロッパ最大であり、世界クラスの才能とスタジオ、大学を有しているものの、このままでは数千もの高度な技能を要する職が失われ、国際競争力を低下させるリスクがあると述べています。

項目 現在のVGEC TIGAの提案
控除率 34% 最大53%
適格費用の範囲 80% 100%